エピローグ
突如としてダンジョンに登場した謎の魔物。
その正体が一体何なのかわからず仕舞いだった。
567層にまで潜った僕も見たことない魔物だし、頭のに埋め込まれていた少女が一体何者だったのかも結局わからないまま。
今もその魔物についての調査が進められているが、多分答えが見つかることはないだろう。
そんな異形の魔物が冒険者たちに齎した被害は甚大だった。
異形の魔物と戦ったAランク冒険者のパーティーは壊滅し、この街唯一のSランク冒険者であった男が率いるパーティーも半壊し、Sランク冒険者も大怪我を負って休養中
多くの低ランク冒険者たちも異形の化け物と戦ったが、そのほとんどが戦死する結末となった。
それほどまでの被害を齎した異形の魔物を単独で撃破した僕という存在は街の中で大きな話題になった。
「アルを新たなるSランク冒険者として認める」
そんな僕は冒険者ギルドにて、BランクからAランクというランクを一つ飛ばしてのSランクへの昇級が認められたのだった。
「ありがたく承ります」
新たなるSランク冒険者の誕生。
その事実に冒険者たちのみならず、民衆も沸き立ち、新たなSランク冒険者である僕を称えたのだった。
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