転生しました。2

鏡を見つめると、蚊だった。


どう見たって、蚊だった。


だから、オーダーしてないしこれ…。


そう言えば、遡ること30秒前ー


「死んだよな」


「死んだ」


「で、ハエとか嫌なんだわ!人間がいいんだわ」


「人間、まだちょっと」


「まだ、ちょっとって何だよ」


「まだ、無理だ」


「ってか、お前誰?」


「だから、神だって」


「ってか、臭いよな」


チンっ!!


あーーー!!


あいつ、便所してた!


絶対、う○○してた!!


だから、俺を蚊にしたのか!


だったら、さっさと殺してもらって生まれ変わるか!


俺は、早く妙伊子にプロポーズがしたい。


その前に、血を吸うってどんな感じかな?


吸ってみたいなー。


俺は、ブーーンと飛んで妙伊子の腕にくっついた。


殺されてもいいや!


チュー、チュー、吸ってやる!


「あっ!見つけた」


意外にうまいか?


バチン…。


死んだな!


次は、人間だ。


チン!!


人間だーー。


うん?


何か変じゃねーか?


人間じゃないのかよ!


人間ぽくない気がする。


ゲロ


やべー。近づいてくんなよ!


ゲロ


やべー。


めっちゃいるじゃん!


ゲロ


俺、カエル嫌いなんだよ!


ゲロ


めっちゃ、くる!


気色わりい!


向こう行けよ


しっ


しっ


ゲロ


マジ、無理だから…。


俺は、離れて逃げて行く。


俺の家に向かった。


母さんが、いる。


「翔、何でよ」


窓が空いてるから入ってみた!


鏡見たら、カエルだった。


だから、さっきの近づいてきたのか…


【母さん、母さん、俺だよ】


ゲコ、ゲロ


「どっから、入ってきたの?」


【俺だよ!翔だよ】


「外に出てくれるかな?」


【母さん、俺だよ、俺】


何も聞いてくんないじゃん


とりあえず、妙伊子の家に行くかな?


俺は、母さんに外に出されて仕方なく。


妙伊子の家に行く


ブーーン、グチャ


チン!


辿り着く前に死んだ気がする。


これ、中に入れないよ!


ヤモリになってる。


這いつくばって、動こうとしたら…。


チン!


また、死んだか!


チン!


何だ、これ?


「美味しいねー」


気持ち悪いから!


チン!


「うっさいから」


チン!


「いい肉になれよー」


チン!


「めーちゃん」


チン!


「うまいよー」


チン!


「なんでよー」


チン!


何だよ!もう、意味わかんねーよ。


「何回殺すんだよ!」


「おかえりー」


「おかえりーじゃねーよ」


「人間だったっけ?」


「そうだから」


「ちょっと待ってね!」


そいつは、優雅に入浴していた。


「3日だけ、時間くれる?人間になる為には、人間の近い場所にいるやつの所にいなくちゃいけなくて!空きが、三日後だわ」


「あのさー。その間、俺どうしたらいいの?」


「ここに、いればいい」


そう言って、神だというそいつは笑った。



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