第9話名古屋駅での恋愛模様
名古屋駅は通勤、通学、更には新幹線での様々な利用者でごった返している。
ある、新幹線乗り場の隅っこで、若いアベック(使いたい死語)が、キスをしていた。
僕も出張で新幹線を利用しようとしていたので、目についたのだ。
歩きながら、そのアベックを眺めていた。
人様のキスをじっくり見詰める趣味はない。
しばらくすると、男が荷物を持ち僕の方へ向かってきた。
遠距離恋愛なのか?
この恋が成就して、めでたくゴールインする事を他人ながら願った。
続いては在来線。
早朝、名古屋駅から中央線に乗り
あまり、見たくないアベックだな。これは、利害関係が存在しているからである。
電車が到着し僕が乗ると、ガマガエルが乗ってきた。扉越しに2人は手を合わせガマガエルは泣いていた。
理由は恐ろしくて聴きたくもない。
ホストも罪な事をするもんだ。
最後に名古屋駅バスターミナル。
缶ビールを飲みながら、帰宅する為の市バスを待った。夜の7時頃。
ふと、階段の踊場をみると、中年男性と中年女性がディープキスをしていた。このアベックの情事は何度も見掛けている。
当時25歳くらいだったから、中年のキスは吐き気がした。市バスが到着すると男性は市バスに乗り、女性は見送り。
毎回、僕に見られているので邪魔な顔をしていたが、おめえら不倫だろ?
斯くして名古屋駅で、遠距離恋愛、ホスト狂いのガマガエル、中年同士の不倫などなど、様々な恋愛模様を観察出来るのだ。
僕は、肩がぶつかったオッサンと大乱闘して鉄道警察にお世話になった事がある。
それも、いい思い出である。
妊婦の嫁さんに体当たりしようとした、オッサンを成敗したのだ。
結果、名前、住所、電話番号を記入して解放された。
嫁さんは僕がキレたの初めて見たらしく、しばらく優しかった。
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