第7話イタリアンバーは踊る

自宅マンションの階下はイタリアンバーである。

若くおしゃれな客がワインを飲んでいる。

ガラス張りだから、見えるのだ。

ここの店の閉店時間は深夜12時。

その頃になると、階下から奇声を上げる者、ばか笑いしている者。

迷惑極まりない。

バカが、お前らにワインの味なぞ分かるのか?

僕は、安いワインしか飲んだ事がないけど、ワインに好きにはたまらん店なんだろう。

どう見ても、コイツらは近所の大学の学生だ。

まぁいい。僕も酒はよく飲むから目を瞑ろう。

今夜もイタリアンバーは踊るのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る