俺は統合失調症未遂

カラサエラ

俺は障害者?

始まりは突拍子のないことだった。


その日は寝ようとして、色々な考えが浮かんできた時だった。最近の自分について考えていたらふと思った。


俺って統合失調症か?


この前、風呂に入っている時に猫の声が聞こえた。ニャーニャーうるさかったから追い炊きの音で誤魔化そうとした。だけど消えなかった。耳を塞いでも聞こえる。それで気がついた。自分の幻聴だと。


高校では周りの人が自分を馬鹿にするように聞こえる。俺は陰キャか?いや違う。


どう思う?


さあ?どうなんだろうね


頭の中で俺が話しかけると知り合いが返してくれる。俺は異常か?


幻聴、被害妄想、頭の中の他人


全て統合失調症の症状だ。


俺はその日の朝、電車に乗った時にチェックをした。ネットにある統合失調症チェックを。


結果はどれも高得点をとった。


「ハッ、お前糖質じゃん。」


俺一緒に乗っていた友達が、冗談めかしく俺のことを蔑称で呼んでくる。


俺は焦った。


自分は障害者じゃない、糖質じゃない、あんな奴らと同じになりたくなかった。頭のおかしいキチガイのうちの一人になりたくなかった。


俺は怒った。電車の中でもかなり大きい声で友達に言った。俺は障害なんてもってない。


学校に来ても、周りが違って見えた。自覚したからか、余計に周りが俺を馬鹿にするように聞こえた。


ムカつく、怒りが湧いてくる。全員殺してやろうか。弁当に毒でも入れた方がアイツらも理解するんじゃないだろうか。


イライラする。クソったれ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺は統合失調症未遂 カラサエラ @3cutter_4cats

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ