36歳不倫男

@naonon

第1話 36歳不倫男

よしっ!これでこの子とヤレる!


行きつけのカウンターだけの雰囲気のいい割烹料理屋で日本酒を何合かいただき


「このあとちょっとだけ知り合いのゲイの方がやってるお店行かない??」

私はいやらしさを微塵も感じさせないように軽く女の耳元で囁く


時間は9時を少し回ったところ

終電まであと1時間、2時間はある。

こんな雰囲気のいいお店で美味しいご飯に舌鼓を打った後は

だいたいの酔っ払った女の子が

えーー行ってみたい!!!

となるゲイバー。


私の必勝パターンである


タクシーでゲイバーに向かい

ゲイのお兄様?おじさま?が

丁寧に出迎えてくれ

女の子は終始ご機嫌


普通のBARに連れて行くより

ちょっとお金はかかるが

非日常を演出し

その日にお持ち帰りするにはここが1番コスパが良いということを私は知っている


先程のお店の日本酒からの

このお店でのハイボール3杯で

だいたいの女の子は

終電や明日の朝のことなど

どーでもよくなっている


あとは、程よいタイミングで

自宅から少し離れたセカンドハウスに

連れ込めればミッションコンプリートである


この日の相手は

170㎝はあるスラッとした

美人医大生


「ノブさんって本当に面白い!

素敵なお店たくさん知ってるですね」


ノブさんである私は

カウンターの上に置かれた彼女の手を

優しく包み込み


「ねぇ、もうちょっと一緒にいたい」

彼女の目をしっかり見ながら

優しくお願いする


「、、、いいよ、、、」


はい、美人医大生いただき!!



部屋に着くなり

彼女の背中をしっかりと抱きしめ

唇に自分のものを重ねる


暫くの間、唇の感触を楽しんだ後


一緒にお風呂入ろうと提案する


酔っ払ってもまだきちんと保てている子は

仲良しの前もちゃんとシャワーを浴びたがる


この子はシャワーを浴びることに賛成してくれた


事の前にシャワーを浴びずに

おっ始めるのも大好きだが

ちゃんとシャワーを浴びたがる

女の子も好きだ



洋服を脱がせていくと

スラッとした身体つきではあるが

中学、高校時代にやっていた水泳の影響か

無駄のないしなやかな筋肉をまとった

理想的なボディーラインが浮かび上がる


ちょっと小ぶりな胸を押さえ


「おっぱいはあんまり見ないでー」


と照れる彼女を

可愛く感じながらシャワーを浴び


髪をドライヤーで乾かしてやる


「男の人に髪の毛、乾かしてもらったの初めて」


彼女はうっとりと言う


初めてという言葉に気分が良くなるのは

誰にでもある事なのかも知れないが

私も例外なくこの言葉を

嬉しく思った


ベッドに彼女を寝かせ

優しくキスすると

足の指からゆっくりと舌を這わせ

少しずつ上に上がっていく


膝を持ち上げ

彼女の大切な所を

優しく愛撫する


石鹸の優しい香りが立ち込める中

彼女の野生さが少しずつ

溢れ出してくる


「もう我慢できない、はやく、はやく挿れて」


たっぷり焦らしたあと

私は自分の一部を彼女の中に潜らせる


何度も私の仮の名前を叫ぶ彼女を

見下ろし

そして彼女の中で大きく果てた


目を覚ますと6時。

iPhoneに目をやると


『お疲れ様!今日は何時ごろになる?』

とLINEが来ていた。


私はそろそろとベッドから出て

コーヒーを淹れる


「ノブさん、朝早いー」

すっかりタメ口になった彼女の頭を撫で

コーヒーを差し出す


「あたし、今日2限からなんだけどサボっちゃおっかなー」


「医大生様なんだからちゃんと行きなさい!私ももうすぐ出るし」


「えっ、早くない??まだ、、、6時??」


「ちょっと仕事で行かなくちゃいけなくて、、、」

飲食店経営の他に、いくつか仕事を持つと言っていた事がここで説得力を持ってくる


まー、嘘ではないのだけど

流石に朝の6時から出かけていくような用事はないのだがこのままズルズル時間を潰すのももったいない気がして

そして少しだけLINEをくれた妻のご機嫌を取るために帰ろうと思ったのだ。


「次、いつ会える??」

駅まで送ると彼女は聞いてきた


出会い系アプリで出会った彼女は

当然これが一回こっきりにならないように

安心を得たいのだろう


「またすぐ連絡するね!」


私は優しく彼女に告げ、

何度も振り返って手を振る彼女に

優しく応えた


駅のホームに入って行き

姿が見えなくなると

やっとここでゲームは終了した


450人目!

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