第4話 ギドラのその後
彼は店を出ると少し歩いて路地裏に入ると都市の中心にある城の方を向いて呟く。
「
彼がそう呟くと彼の付けている腕輪から赤黒い魔力が飛び出し徐々にその姿を形成するそうして出来たその姿は山羊の頭に腕が四本もある人の体、蝙蝠の羽に尻尾が蛇、それに猫の足を持った怪物だった。そしてその怪物バフォメットが口を開く。
「主よ、私を呼び出したのはどのようなご用件で?計画の第一段階、城を襲撃して国家元首たる影帝を殺害、腕輪に収納し私たちの後輩を作る材料にする。その計画に支障が?」
「忌々しいことに今、城には炎龍がいるみたいでな、計画を開始したとしても失敗し炎龍・影帝・銀狼の三人に追われることになる。なのでこの都市からお前の
「了解しました。準備します、影よ我が呼びかけに応えその姿を変質し彼の地へと我らが身を運べ“
バフォメットがそう唱えると足元の影に彼らの身体が沈み、次の瞬間には門の外にある木の影から姿を表す。そして前の影は変質していたのが元の影の性質に戻り消失した。
「よし、これで都市からは脱出出来た。後は人間や亜人を滅ぼすためにその礎となる混沌の
「「「私達からすれば君がなぜ人間達を滅ぼす気でいるのか理解に苦しむがね。」」」
都市から逃げた後そう文句を言ったギドラに別の木の影からいくつもの声が答えた。そしてその木の影から出てきたのは嘲笑うような仮面を付け黒色のフードを被った一体の人形だった。
「
「
「「了解」」
「さてと、かつては友だったしても今は敵だから契約者の事は喋らないよ。それと君の名前がメフィストであるように僕にもアリシアって名前がある。
フードに
「それは分かった。だが油断したな、逃げる準備が出来たので逃げさせてもらう。“
ギドラを名乗りメフィストと呼ばれた何者かはそれを了承し次の瞬間詠唱なしで魔法を発動し逃走した。
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