第15話 騎馬族大集合とレオのあいさつ回り
各部族の首領が集まる場所が決まった。
早速テントをたたみ、大移動だ。
「ラカータへ一度帰ります。レオさん、ご武運を」
フェイジュンはそう言ってハリブ村をあとにした。
俺とジゼルはハリブとともに行動することになった。
移動時の魔物狩りは俺の仕事だ。
「レオ
どう戦いを行うか、移動しながら行われる会議にも、参加しなければならない。
俺は王国軍の最新武器や動向を、知ってる範囲で伝えた。
四大名家は様々な式典によばれるので、父や兄と出席していたのだ。
それがこんなところで生かされるなんて、皮肉だな。
「ざっと騎馬族について説明しよう」
ハリブの首領が俺に話しかけた。
「王国の街に近い、このあたりはラカータとハリブだ。王国の動向を伝える役割もある。
マカヴォイ、ネゼオ、ハルシェが荒野に近い場所にいる。
フェイジュンを襲ったのはネゼオだな。
海の近くはガセーラ、コネン、ストレ。
南の森あたりにイプラ、ラナード、ヴァノフ、タウロケの12部族が騎馬族といっていいだろう」
「12も、部族が!?」
「昔は一家族が一つの部族だったからな。だいぶまとまった」
「そんなにいたら、王国軍を抑えるのは簡単なのでは?」
「協力的なら、な。海のあたりはまだ良いが、南の森の奴らは魔物狩りが始まる前からそんなに親しくなかった」
近くにいた村人も付け加える。
「南の森はずーっと遠いからな。森が豊かだから、まったく街に頼らずに暮らしてる」
ジゼルも話にはいる。
「薬草作りはイプラの長老に習いましたわ。森の中に畑をつくってありますの」
「そりゃ初めて聞いた」
「私が一番、いろんな村に行っているのかも知れませんわね」
「そうだろうな。用事もないのにフラフラとよその村に行くのは、ジゼルくらいだ」
「フラフラとは行っていませんのよ!」
イオだけなら数日でつく距離も、集団で進むとなると時間が倍以上かかる。
夜はテントだけをたてた、簡単な野営をつくり休んだ。
魔物はたまに出るが、イオの敵でなかった。
そうやって二週間経ち、ようやく目的地へついた。
「わあ!もうこんなに集まってるのか!」
草原を埋め尽くすようにテントがたっている。
マカヴォイ、ネゼオ、ハルシェ、ガセーラ、コネン、ストレの六部族が到着していた。
「ラカータもすぐに来る。あいつらが一番機動力が高いからな」
荷物をおろしてテントをたてる。
それだけでハリブの村は完成だ。
「レオ
ハリブの首領とともに見知らぬテントへ向かった。
マカヴォイ、ハルシェはそれぞれ白髪のおじいさんが首領だった。
ハルシェの首領はイオをみて涙を流していた。
「ネゼオの首領だ。以前は無礼を働き、すまなかった」
ネゼオの首領とあの時の男が一緒に頭を下げた。
「いえ、魔物狩りがここまでヒドいとは、俺も知りませんでした。
今後は協力していけたらと思っています」
「あいつらが戻ってきてから、ハルシェの首領にあなたの
神獣だなんて、まさかと思ったよ」
「イオは神獣なのにゃ!」
ガセーラ、コネン、ストレの首領とも話した。
彼らは黒く日に焼けた肌をしていて、放牧のほかに、海で漁もするそうだ。
「スキルを奪うと聞いた。一度見てみたい」
そういったのはストレの首領だ。
みんなの前で首領の
そしてスキルを戻してあげた。
なぜか村人全員に拍手をされた。
「やっぱり魔物狩りのせいか、ケガ人が多いですね」
各村をおとずれる度にイオに回復スキルを使ってもらっていた。
「ノルマのクリアにみんな必死だからな。
あと、ガセーラ、コネン、ストレは陸の魔物も、海の魔物も相手にしているからそれもある」
「マカヴォイ、ネゼオ、ハルシェは魔物狩り自体は少なそうでした」
「あのエリア一帯は狩り尽くしたんだと。気まぐれに現れなくなるからな」
「それも困りますね」
ハリブの首領はうなづいた。
それから夕方にラカータが到着した。
手紙の魔術は、なんとジーウェイだった。
それからさらに一週間たって、イプラ、ラナード、ヴァノフ、タウロケが到着する頃には、俺たちの戦闘準備は完璧に整っていた。
イオのスキル
・炎 ★★★
・素早さ ★☆☆
・回復 ★★★
・筋力増強★★☆
・大食い ★★★
・風 ★☆☆
・探索 ★★☆
タイタンのスキル(フェイジュンの
・地震 ★★★
ヒマリアのスキル(ジゼルの
・子守唄 ★☆☆
・風 ★☆☆
ガニメデのスキル(リーベラの
・拘束 ★★★
◆◆◆
いっぱいいて大変です
こういう時、漫画やアニメは絵で表現できるので良いですね。文章はじれったい!!
読んでいただきありがとうございました。
続きが気になる!イオかわいい!王国軍はどうなってるの?と思われましたら、
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