Day3-13 お菓子屋さんでしよう
急にツインテ店員ちゃんが叫び出した。
「あ、大変だぁ~!お砂糖を切らしてたのに、買いに行くのを忘れてた!
でも、この時間のシフトは私しかいないので、お店をカラにすることはできないし……。
困ったなー。困ったなー。
……すみません、今日初めて来られたお客さんにこんなことをお願いするのは大変恐縮なのですが、お店の留守番をしてもらえないですか?
ブラインドも下して、外からカギもかけて『ただ今店員がいません』って表には書いておきますから、誰も入って来ないと思います!
1時間くらいで戻りますから!もし、それよりも早くお店から出たくなったら、カギを開けて出て行ってもらって大丈夫です。それでは!」
誰も入ってこないなら、留守番の必要もないだろう……。
ウソくさい芝居で、言ってることもおかしいのだけど、どうにも気を利かせてくれたようだ。
ツインテ店員ちゃん、君にもお礼をしなきゃね。後でパンパンしてあげよう。
「店員さん出ていっちゃった……。私たちにお店の留守を任せるなんて、よっぽどお困りだったんですね。やっぱり、砂糖がなければケーキもクッキーも作れないですしね」
信じてるのか?
素直な性格なのはいいけど、僕はパムムの方が心配だ。
「急に二人きりになっちゃったね」
「そ……そうですね」
彼女は顔が赤く、目は泳いでいる。
「もっと握手する?」
「は……はい」
ぎゅっと手を握ったあとは、両手の指と指を絡ませる。
パムムを見つめると、向こうから目を逸らした。
僕は彼女の体を引き寄せ抱きしめる。
「キスする?」
「……はい。したいです」
軽く口付けをする。
>>>>>
イベントの終わりまでスキップ
>>>>>
……パムムは気付いていなかったが、ツインテ店員ちゃんはずっと窓からこちらを覗いていた。
行為を見られるのはいつものことなので、僕はいいんだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます