Day3-8 セナと2回戦目。それから、シフと


「ヒトロ君……」


「セナ」



セナを抱きしめてキスをした。



「……委員長、ヒロト君に抱いてもらえてよかったなぁ」


「そうね……。最高だったわ」



抱きしめ合っている僕たちに、シフが声をかけてくる。



「あの、ヒロト君……している姿、素敵でやったわ。最高に男前やわ。それに、絶倫やって噂もホンマなんやね。まだまだ元気そうやん。そんなところも惚れ惚れしてまうわ。……じゃあ、委員長を抱いたことやし、次はうちを抱いてくれへん? 目の前であんなの見てしもたら、もう我慢でけへんわ。……ノアちゃんって言いましたっけ。うちの髪を触るのも、そろそろ飽きてきたんとちゃいます? うち、この後ヒロト君に抱かれなあかんのや」



何か、必死な感じだな。


どうしよう?


ノアちゃんはいまだにシフの髪を頬ずりしている。



「ノアちゃん、どう?シフの髪は堪能した?」


「もっと触っていたいです」


「じゃあ、もう一回委員長としてるね」


「……そんなご無体な!」



僕はセナともう1回した。







ーーーーー





2回戦が終わり、もう一度セナと抱き合いキスをする。



「……ヒロト君。私……勘違いしてしまいそうよ」


「勘違いって?」


「昨日、ヒロト君はクラスの女の子全員としたって聞いたわ。でも、2回もしてくれるなんて、私のこと気に入ってくれてるのかな……なんて」


「僕は委員長のこと、気に入ってるよ」


「どこが?」


「自分はこれが得意です、ここが売りなんですって言ってくる子は多いよ。でも、委員長は僕にダメなことはダメって言ってくれそう。僕ってだらしないから、ちゃんとしてる委員長がいてくれたらありがたいなって思った」


「ひとつ聞いてもいいかしら」


「どうぞ」


「ヒロト君の中で私の順位は何番目?」


「……そんなの聞きたいの? 自分に順位を付けられるなんてショックを受けない?」


「私はヒロト君のことを正しく知りたい。だから、教えて欲しい」


「……え~と、4番目かな。つまり、4位」


「……4位」



委員長の目から涙がこぼれる。



「ごめん……はっきり言われるってショックだよね」


「違うわよ……私は……うれしいのよ」


「4位でうれしいの……?」


「ずっとずっと200位とか300位とか、順位もつかないような圏外でいたのに、いきなり4位躍進したらどう思う?」


「……うれしい、かな」


「私は今そんな気分なのよ」



委員長はできる子だと思う。


だから、圏外の人生を歩んできたとは思えない。


でも、昨日はたくさんの女の子が僕に告白をしてきた。


告白もできずに、控えている女の子ってみんな委員長みたいな気持ちでいるんだろうか。


僕は委員長の頭を優しく撫でて、それからおでこにキスをした。



「うわぁ……クラスメイトが目の前でヒロト君に抱かれて、しかもハーレム順位上位に入ってしもた。ネレアさんとか生徒会長は分かるけど、まさか委員長が選ばれるなんて思いもよらへんかったわ……。これにはうちも萎え萎えやわ……。うちはもうシュンとしてしもたわ。でも、ダメ元で委員長にお願いしてみよ。なあ、委員長からヒロト君にうちのこと抱いてくれるようにお願いしてくれへんか?ヒロト君は焦らしプレイが大好きみたいで、うちはもう泣きそうなんや」



シフは独白のような懇願をする。



「シフさんのおかげで、私はヒロト君に抱いてもらえたようなものだから感謝しているわ。だから、助言をさせてもらうと……あなたは余計なことをしゃべらない方がいいわ。多分、あなたがしゃべり始めると萎えるのよ。ヒロト君でなくても。」


「何やと!……腹立たしいけど、委員長の言うことなら正しいんやろう。うちはもう余計なことしゃべりません。絶対にしゃべりません」



その後、シフは黙った。


しばらく沈黙が続く。



「セナ、どうしたらいいと思う?」


「これ以上、意地悪する必要はないと思うわ」


「うん、そうだな」




僕は



美しい髪を持つ



シフと



した。






ーーーーー




行為が終わると、シフは僕に頭を下げた。



「……ヒロト君、ありがとうございました」


「シフもありがとう」



色々しゃべりたそうにしていたが、シフはそれ以上言わなかった。


シフも悪いやつではないし、もしかすると今後、にぎやかし要因でいてくれたら楽しい時があるかもしれない。


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