Day2-6 キルシュの一撃


「どうですか……。少しは落ち着きましたか?」


「全然だ……!もっと……もっと抱きたい」




ベルデ以外、教室にいた女には全て抱いた。


どうしよう?


教室で倒れて気を失っているけど、もう一周ヤろうか?


もしくは隣の教室に行こうか。



「これはマズいですね……」



僕も悩んでいたが、ベルデも何か悩んでいる。



「ヒロト君はどうにも半狂人(バーサク)状態になっているようですね。今教室の外にを連れて行ったら、行く先々で女の子を襲ってしまうでしょう。目的の人物のところまでどうやって連れて行くか、もしくは連れてきてもらうか……」


「ヒロト殿はおられるか?」



その時、教室を訪ねる人物が。


いつの間にやら授業は終わって休憩時間に入っていたらしい。



「うっ!何だこの惨状は……」


「ちょうどいいところに!キルシュさん、気にしないでください。これはヒロト君がやったことですので」


「そうか、やってしまったことは仕方がない。だが、これは異常ではないか……?どうしたというのだ、ヒロト殿」



どうしたと言われても……。


ただ、全員とヤっただけですよ?




それよりも





「キルシュ!抱かせてくれ!!」





僕は






彼女に






抱き着こうとした。










―――バタンッ!










気が付いたら天井を見ていた。





キルシュに柔道の払い腰のような技で投げ飛ばされていた。



「熱烈なアプローチしてくれるのは嬉しいが、今の貴殿はどうにもおかしい。正気の時に改めて私に愛をささやいてくれないか?」


「……がっ!」



キルシュの手刀が僕の首に入る。


僕はそのあとしばらく気を失っていた。
























―――――




















気が付いたら僕はベッドで寝ていた。



白い壁と白いカーテンに囲まれている。



そばにある椅子に座っているのは知らない女の子。



いや、どこかで見たことがある気がする。




「お気分はいかがでございますか?」


「気分……?何か変な夢を見ていた気がする」


「変な夢とはどのような夢でございましょう?」


「……何か、たくさんの女の子とHなことをしていたような」


「ふふふ。それは欲求不満だったのでございましょうか」


「そんなことはないと思うんだけど……。それよりも君は?」



床につきそうなくらい長い銀色の髪。


高位の聖職者のような豪華な帽子をかぶっている。




「私はノネと申します。聖女の役割を仰せつかっております」




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