霊の自殺

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第1話

目の前には、伊藤と遠藤の首吊り死体ががあった。どうしてこうなったのだろう。ここまでのクソみたいな流れを思い出そうか。




「なあ、樹海いこうぜ?」


「は?」


「何言ってんだ?伊藤は自殺志願者か何かか?」


「まあ、黙って話聞けよ。高橋、遠藤」


午後四時の高校からの帰り道の話だ。





「とにかく、死体見に行こうって話だ」


「いやー、いくら暇だからって止めようぜ。・・・怖いし」


「俺は遠藤と違ってビビってないけど。何かさ、ナンセンスじゃん?」


「現実と向き合った方がいいだろ」


「・・・そうだな。行こうか」


「えー・・・ま、いっか。行こう」





「おー雰囲気、最高じゃん」


「いや最悪だわ」


「入った瞬間急に空気変わったな」




俺たちは、樹海の立入禁止エリアに入っていった。とにかく木々が生い茂っていて、意外と紅葉できれいだったりする。


「ん?なんだ?」


「どうした?高橋」


「遠藤さ、これ見てくんない?」


「うん」




そして俺は、スマホの画面を遠藤に見せた。


その瞬間画面が、顔面蒼白の目が赤く腫れて見るに耐えないような顔した女のアップになった。




「うわ!!」


「おい、なんだよ遠藤」




少し先を進んでいる伊藤が言う。




「俺がいたずらアプリ使っただけ」


「ああ。そう言うことね」


「そう言うことね、じゃねえよ!やべえ、マジで帰りてえ・・・」




すると突然俺のスマホが連写しだした。




「あれ?」


「おい、次はどんないたずらだよ」


「いやマジで違う」


「え、なになに見せろ」




三人でその写真を確認するとーーー

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