掃き溜めに壺
猫憑ケイジ
プロローグ
第1話 掃き溜めに壺
ヤァヤァ、
コチトラ、ソンナ、
サテサテ、皆サン。よってらっしゃい、みてらっしゃい。
ココニ
ソレハ、タダノ掃き溜めデ、
ハイハイ、皆サン。よってらっしゃい、みてらっしゃい。
コレハ タダノ ボクノ掃き溜めで。
ソレヲ 溜めてる壺ナノサ。
***
つまらない所に、そこに似会わぬ優れたものや美しいものがある、という意味の言葉だ。昔の人は頭が良いというか、トンチが上手いというか、面白いことを言うと思う。
だから、僕もそれに習おうと思った。
いや、習うと言うよりも真似る、今風に言うとパクってみようと思ったのだ。
これからここにツラツラと書き
そう、ここは、僕にとってはただの
僕は今、その壺の中に頭を突っ込んで叫んでいる。ただそれだけのことなんだ。
僕の中で行き場のなくなったモノをただただ掃き溜めるだけの、ここは僕の〝掃き溜めに壺〟なんだ。
つまらない所に、そこに似合うくらいの、優れているのかどうなのか、よくワケのわからないものが溜まっている壺、さ。
だけどもしも、僕の掃き溜めに興味のある人や、共感する人や、反発する人や、
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