巻き込まれ召喚されに行ったけど初級スキルしかなくて追放されたので自由気ままに生活します

有馬 雫

第1話 プロローグ

今俺は巻き込まれ召喚?され、早速追放されたところである。

まぁ、いきなりこんなこと言われてもわからないだろうから少し時間を遡ってみよう。


数時間前………


「明〜!」


そう言って駆け寄ってきたのは幼稚園からの幼馴染みである中尾なかおあずさ

栗色の髪の毛とパッチリした目が特徴的で、世間一般的に見れば可愛いと思われるであろう女子高校生である。


「明、昨日配信されたタカラクションの新曲聞いた?!めっちゃ良かったよね〜!」


「あ~、うんうん聞いた聞いためっちゃ良かったよなー」


「何その棒読み、全然興味ないじゃん!ほんとにすごいんだって!」


「へ〜、例えば?」


「え〜っとね〜、う〜ん…全部!」


この会話からもわかる通り正真正銘の馬鹿である。


「大体、明はいつも私に厳しすぎると思うな〜!この前だって………


まぁ、こいつの話は大抵内容が無いものだから今のうちに自己紹介でもしておこう。

俺の名前は東雲しののめ あきら

顔、性格、学力、運動どれをとっても普通な高校2年生だ。

ただ、一つだけ誇れるとしたら重度のオタクであることだけであろうか。

いや、誇れることでもないか…


…って、聞いてるの!?」


「おんおん、聞いてるって、で何の話?」


「やっぱ聞いてないじゃん!明のバカ!」


そんな他愛もない話をしてると


「よう!明、朝からラブラブだなぁ!」


と、豪快な声が住宅街に響いた。


「やめとけよ勇斗、梓が反応に困ってんだろ」


「ん?いや、困ってるっていうより……まぁ、いいや」


こいつは近藤こんどう 勇斗ゆうと、梓と同じく幼稚園からの幼馴染みだ。

だが、俺みたいな普通のスペックじゃなく、顔、性格、学力、運動どれをとってもハイスペックな人間である。

一体何を食ったらそうなるんだろうか。教えて欲しい、その食材買い占めてやるから。


「まぁ、3人そろったし学校行くか!」


と、俺が数歩歩みだした途端

2人を中心に輝く魔法陣が現れた。


「なんだそれ?!」


「なにこれ〜?」


「なんだこりゃ?」


うん、こいつら驚かなすぎじゃね?

まぁ、100歩譲ってこいつらが驚かないのは良しとしよう。

だけど、なんで俺だけハブられてんだよ!

どうしてだよ!こんなん見たらオタクの血が騒ぐだろうがよ!クソっ!f○ck!ママに言いつけてやる!と召喚者に言ってやろうかと思ったが、どうやらそんな時間も無いらしい。


「俺らはどうすりゃいい?」


珍しく勇斗が情けない声をあげる。

まぁ、無理もないか…


「とりあえず、俺の予想が正しければこれから異世界に召喚される。」


「よく明が見てる漫画みたいなやつ?」


「そうだ。ただ、あっちの奴らが必ずしも俺らに友好的かは分からない。だから、最初は自分たちの情報は出さず相手の情報を探ろう。」


2人が頷く。

まぁ、ちなみに向こうの召喚者は俺をお呼びではないだろうが知ったことではない!強引について行ってやろう!

両親も早くに死んで家には俺一人だし、兄弟もいない、現世にやり残したことで言えばツーピースを最後まで見れなかった事だが、そんなことは些細なことだ。

やっぱり異世界召喚はオタクの夢だからな!


「まぁなんだ、お前らは大丈夫だろうから気楽にな!」


次の瞬間、俺たちは光に包み込まれた。











初めての作品ですので、文章が拙かったりすると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。アドバイスとかあったら是非教えてください!あと、星くれたらありがたいです!

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