第30話
――――
大型エレベーターで本部のエレベータールームへと戻ったリーエは、血相変えて走っていた女性軍人を捕まえ現状を報告してもらった。
今、アベンジャーズ・ザ・ウィメンズ本部内は凄まじいSTFSによる空襲を受けて壊滅的な被害を被っているのだそうだ。
リーエは舌打ちをした。
さすがにおひるねこも自分も空は飛べない。
どうすることもできないでいた。
「そうだ。フラングレー司令官はご無事か?」
「ハッ! 現在クリス少佐と遺伝子工学研究所へ向かっております!」
「どうして?」
「ハッ! そこには全人類の希望があるとのことです! まだ未確認でありますが、そこには人類全ての遺伝子が保管されているのだそうです! 人類の存続にフラングレー司令官は賭けました。とのことです!」
「……もう、ここまで来てしまったというのか……最終局面だな……了解だ。ご苦労さんだったな」
「ハッ!」
「そうだ。遺伝子工学研究所の場所は……?」
「ハッ! 南西部の砂漠の砂粒の谷より更に……」
と、突然。
おひるねこが女性軍人の後ろへ威嚇をした。
「うん?」
急に目の前の女性軍人が血を吐いて倒れた。女性軍人の胸部を貫いたコンバットナイフだけだけが宙に浮いていた。
おひるねこの首の動きが瞬時に右へと向かった。
「そこか!!」
リーエはソードエネルギーで空間を切断した。
「GUUUYU」
「なんてこった! こんなに素早く動けるのか!! 私の感覚では追いきれないぞ!!」
高速で動くTUには猫の俊敏性で対処するしかなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます