第7話

 サソリの砂粒の谷までクリスの運転するオープン・カーでリーエはウトウトとしていた。クリスはそんなリーエを気遣った。度重なる戦闘で疲れているのだ。それとアドレナリン超加薬は、様々なドーピングの中でも特に人体に負担が多かった。


「ハッ!!」


 リーエは突然起きだし「クリス!! スピードを上げて!!」ソードエネルギーの一刀を抜いて。


「フン!!」


 真上に円を描くようにソードエネルギーを振った。SFTSの緑色の血液が高速の車体の後方へと大雨のように降りしきる。


 空から超巨大な恐竜型SFTSの首が忍び寄っていたのだ。


「そのまま走って! 更にスピードを上げて! 追いつかれる!!」


 プラズマショットガンを抜いたリーエは、オープン・カーから後方へ向いた。


「な、何事です?!」

 車のソニエルはさすがに驚いて叫んだ。


「いいのよ、リーエに何もかも任せましょう!」

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