こよい はるかさんのリレー小説、第三話! ⚠四話を執筆される方しか読まないでください⚠

覇者の遺言

家にて


「恋バナ、かぁ……。」


 私、蒼空はベットの上でゴロゴロしながら。今日学校で幼馴染の加奈とした会話を思い出し、ウンウン唸っていた。と言うのも私の好きな人についてではなく、海に好きな人がいるという話についてだ。


「加奈なら知ってるかな…?」


海とはかなり長い付き合いになるが、今まで一度も浮いた話を聞いたことが無い。いいや、それだとまた違う意味になるのか?

海は女子にめちゃめちゃモテてたし、告白される現場を何回も見た事がある。しかし、その海はことごとく相手を振って「氷の王子様」と言うあだ名もついたほどだ。昔にも海に好きな人いないか聞いたことがあるが「恋愛なんて興味ない」っていうのをいつも言っていた。帰る前に海に聞ければよかったのだがあいにく海は部活の体験入部ですれ違ってしまった。


「加奈に聞いてみるか……」


スマホでLI〇Eを起動し、加奈にメッセージを送る。


“加奈は海の好きな人について何か知らない?”

『うーん、何も知らないな。』

『あ、でも気になる人がいるって言うのは春休みの途中に一回聞いたことあるかも』

“前まで恋愛全く興味ないって言ってたのにね”

『驚きだよね。ねぇねぇ、明日さ学校終わったら駅近のカフェでさ海の好きな人予想しない?』

“何それ面白そう!私参加する!”

『OKじゃあまた明日だね』


加奈とのLI〇Eのお陰で、どうしようもなく海の好きな人が気になると言う状況は解消された。私はスマホを放り出しそのままベットの上で大の字になる。


しかしこのとき私はまだ、波乱万丈な一日を明日送るなんて想像できていなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

こよい はるかさんのリレー小説、第三話! ⚠四話を執筆される方しか読まないでください⚠ 覇者の遺言 @suzukamisui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ