第16話 クーラー漬け世代は、生き残れる?「俺は、かわいい子に漬けてもらいたいよ」 「かしこまりました♡」 「私も!」 女性が、エッチに増えたぞ。

 「はあ、はあ…まだ、わからないの?」

 「…ええええ」

 「良い、ゆ×り君?エジプトとかは、日本のように、じめじめ、していないの」

 「…くぷう」

 「ああん!だから、…はあ、はあ。日本のような暑さは、感じない」

 「…感じないのか」

 「やだあ…そこは、感じちゃうう…」

 「なるほど、ですね!」

 「やあん…」

 「感じないって、言ったじゃないか」

 「バカあ…」

 「なるほど、ですね!」

 「ねえ、君?」

 「ああ、はい」

 「エジプトとかは…。日本とは違って、カラッとしている、暑さ。日陰に入ってしまえば、蒸し暑い風はきません」

 「なるほど、ですね!」

 「日陰に入っちゃえば、意外に、涼しいんです」

 「それは、エッチだな」

 「その言い方は、どうかと」

 日本で、気温45度の中を、町歩きしなさいって言われたら、つらい。今どき世代の子たちのように、クーラー漬けで生活してきた世代なら、病院いき。フツーに。それが、エジプトとか、カラッとした風の中では、変わるという。

 「クーラー漬け世代、か…」

 「はい」

 「シャブ漬けみたいな、言い方だな…」

 「その言い方も、どうかと」

 「俺も、かわいい子に、漬けて、もらいたいよな」

 「かしこまりました」

 「え、ちょっ?」

 「私も、いっちゃおうかな?」

 「ええ?」

 油断、していた。

 女性の声が、増えていた。

 日本の夏は、こういうイレギュラーなことがあるから、おいしい…怖いんだよ。

 「ねえ?」

 「…」

 「ちょっと、取ってくれないかな?私、手が、とどかないのよ」

 …?

 モスキー子ちゃんっていうやつと、同じような姿。

 黒のタイツ姿が、追加された。この子も、蚊を、よそおっているわけか。

 「ああ、いいいい…」

 この女性も、モスキー子ちゃんっていうやつ以上に、胸を強調し、迫ってきた。

 何で、顔、赤くなってるの?

 「ねえ…」

 エッチな、予感!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る