第3話 エッチな日本は、じいじとばあばを長生きさせて、自爆(オウンゴール)。就職氷河期世代の子には、努力や、工夫ができたのにな。

 1人でも生きる教育って、何だったんだ?

 「ああん♡僕たち、がんばりすぎ」

 バカを、いうな。

 お前たちは、何を、がんばったんだ。

 そんなにも、エッチな気持ちに、なりたいのか?だったら、努力をしろ。

 エッチな話にいく前に、ビデオの話だ。

 (まあ、それも、ビミョーに、エッチっぽいキーワードなんだけれどさ)

 努力といえば、田舎のビデオ。

 田舎では、映画館がないことも多かった。

 だから、機動戦士○ンダム・逆○のシャアが、スクリーンで、見られず。そこで、就職氷河期世代の子は…。

 「ビデオデッキを、貸してくれ!」

 チャリンコを飛ばして、友達の家へ。

 「何で?」

 「え?」

 「デッキだけ借りて、どうするんだ?」

 「ひみつ」

 「何のビデオを、見たいの?」

 「逆〇のシャア」

 「俺の家で、一緒に見れば、良いじゃないか!」

 「ダメだ!」

 「…何で?」

 「1人で、じっくりと、見たいんだ!」

 「レンタル屋に、借りにいこう。今日は、お前1人で、見せてやる」

 「ダメだ!」

 「…何で?」

 「時間が、足りない!」

 「はい?」

 「逆○のシャアは、3回は見るのが、マナーなんだ!」

 「まじか」

 「ビデオデッキを、借してくれ」

 「…礼は、してくれるんだろうな?」

 「ああ」

 「取引だ」

「ガリ○リ君3本で、どうだ?」

 「…良いだろう」

 「じゃあ、3日間、借りていく」

 「ガリ○リ君、忘れるなよ?」

 「うるせえな。わかったよ」

 チャリンコの荷台に、ビデオデッキ入りのLサイズミカン箱をくくりつけたら、手で押しながら、帰宅だ。

 就職氷河期世代は、ビデオの配線にも、強かった。

 「こっちの、コードを…。こっちに…」

 いろいろな意味で、努力や、工夫ができた世代、だったのに。

 それでも、日本は、じいじとばあばを長生きさせて、自爆(オウンゴール)。

 で、これができたら…。

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