もう恋なんてしない
おもち
第1話終わりと始まり
—二年前—
中三の夏、放課後、校舎裏にて
「え、今なんて?」
「だから、君の彼女僕が貰って行くから。」
突然学年一イケメンの
そしてその横に居る、俺のかの・・・いや、クソ元カノ一号こと
「そ、そういうことだから///ごめんね
そう言うと二人はイチャイチャオーラを出しながら去って行った。
あとから聞いた話だが、あの二人はすでにそういうことをシていたらしい。
俺はまだ手も繋いだことがなかったのに、彼女は俺の知らないところで、俺じゃない奴とその先もしていたことが悔しくて、悔しくて仕方がなかった。
それから俺はあの二人が行かなそうな高校を選び進学した。
—一年前—
高一の秋、放課後、校舎裏にて
「私と別れてほしい」
「いいよ」
クソ元カノ二号こと
それもそのはず、だって俺はこいつが浮気しているのを知っているからだ。
一ヶ月前に美九の友達に浮気していると教えられ、それが信じられなく自分でも調べてみた。
すると、たくさんの情報が出てきた。
美九はよく一つ年上で学校一イケメンと言われてる
しかも、俺に用事があるからデート行けないと断った日にも出掛けていることが分かった。
そのことは知った時には、美九への思いは冷めきっていた。
これらのことがあり、別れ話の際すぐに承諾した。
去り際に俺は、
「じゃあな。クズ女」
と、だけ残した。
俺は人生で二人彼女ができ、二人とも他の男に取られ辛い思いをした。
だから、
——もう恋なんてしない——
—現在—
今日から新学期。
俺は朝からため息をしながら学校へ向かっている。
「よう!朝からなぁにため息なんてしちゃって!」
俺に話しかけてきたこいつは、
「だってよぉ。今日クラス発表されるんだぜ!俺嫌だぜ、お前とクラス違ったら!」
「嬉しいこと言ってくれるじゃん!!まぁ俺も実際そう思ってるよ!今年も同じクラスだといいな脩!」
「だな」
そんな話をしているうちに学校へ到着した。
俺たちはクラスが張り出されている場所に向かった。
「見ろよ脩!!」
「ああ!見てるよ!」
「「同じクラスだぁ!!」」
互いの顔を見て喜びの笑みを浮かべたのち俺たちは抱き合った。
すると、
「何をしているのですか朝から」
そう言ってきたのは、成績優秀、運動神経抜群で学校一の美人と呼ばれている
「これはこれは彩音さんではないですか
学校一びじ・・・いたっ!?」
彩音は笑顔で俺の横腹をつねってきた。
しかもその笑顔が怖い。
「ご、ごめんなさい!」
そう言うと止めてくれた。
「そういえば、彩音もクラス一緒だな」
「そうですね。悠二君。今年もよろしくお願いします!」
「え、彩音同じクラスなんだ。ま、今年もよろしく!」
俺たちはひとまず三人とも同じクラスなのは確認できたので教室に向かった。
教室のドアの前に着き、開ける前に
「今年一年楽しく行こうぜ!悠二、彩音」
「おう!」
「はい!」
俺はドアを開け入った。
「———は?」
最初に目に映ったのは寺本美九だった。
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