目が覚めたら死刑台の上でした!〜死刑台の上からのスピーチ〜
タカ 536号機
第1部
一回目 どんな死刑をご所望で?
目を覚ますとそこには見慣れない風景が広がっていた。
今まで嗅いだことのない甘い匂い、見慣れない建造物、見たことのない人々の服装、
そしてついでに首の上の見たことのない装置。(ギロチン)
そしてら俺こと藤田光輝は叫ぶのだった。
「百歩譲って異世界転生は許すとして死刑台
からのスタートは理不尽すぎるだろっっ!」
*
まぁあの後叫んだら兵士の人にぶん殴られた俺ですが...とりあえず状況を整理した方がいいな。
「目が覚めて起きたら死刑台の上だったー」
どゆこと⁉︎ 意味わかんねぇよ⁉︎ なにをどうしたらそうなるんだ..整理しようとしたら更にこんがらがってしまった感が出たので次にいく。
神さまなんか俺悪いことしましたか?
なんで俺いきなり死刑台の上にいなきゃいけないですか?
というわけでそもそもこの世界に転生した原因を考えることにする。
昨日なんか俺やらかしたのか?とりあえず俺は昨日の事を思い出し整理した。
昼に起きカップラーメン食ってポテチ食べながらテレビ見てました。
なんだろな、大罪を犯したわけでもないし人に迷惑をかけたわけでもないのに、すごいいたたまれないのは..本当どうなんだこれ?
しかもこれが人生で一番輝くはずの高校生の休日ってなんか悲しくなったし、そもそも俺は今までいい事をした覚えもないし悪いことをした覚えもないので原因は掴めないだろう。
どうするそう思案する俺に先程の兵士が話かけにきた。
兵士「そろそろだ」
まずい、タイムリミットか!なんとかしてこ
こは時間を稼がねば。
「延長でよろしくお願いします」
兵士「いや、死刑に延長もクソもないから」
ですよねー。正直自分でもどうなんだと思いました。つ、次だ。
「まだ、ちゃんと話あってないじゃないか」
兵士「いや、数日前ちゃんと法廷で話あって
死刑って決まりましたよね」
チッ伝わらなかったか、そりゃこの世界の住人に進撃の○人のネタが伝わるわけないもんね...ちょっと残念だ、次
「先生、今日は体調が悪いので休みます」
兵士「ここ学校じゃねぇから!」
へーこの世界にも学校ってあんのかーって
そんな場合じゃないんだった。どんどん行くぞーとにかく時間。
「父さん..父さんなのか?」
兵士「私は童貞だ!子供はいない、今ここで私が刺すぞ」
「母さん..母さんなのか?」
兵士「そういう問題でもねぇ!」
あっなんか口調崩れてきた、、イケる。
「俺に構わず先に行けー」
兵士「おう..ってその手に乗るか⁉︎引っかかりかけたわ」
「くっくっく、今ここで俺を殺していいのか?」
兵士「な、何⁉︎」
「そう、俺の体内には」
兵士「ごくっ」
「血液が!血があふれるぞー怖いぞー」
兵士「さて、処刑すっかなー」
「すいませんでしたー」
兵士「まあ、どっちにしろするがな」
「この鬼、殺人鬼、人でなし!」
兵士「まさか、死刑囚からそんなこと言われるとは思っても見なかったわ」
そういえばそもそも俺が転生した人は一体どんな罪を犯したんだ?聞くか?
この流れなら聞ける。
「そもそも、俺が何したってんだー」
兵士「陛下の料理に密かに虫を入れて陛下に食わせたことだ」
「軽⁉︎その程度で俺死刑台なの⁉︎」
兵士「その後、、陛下はショックで飛び降りてしまったがな」
「軽⁉︎とか言ってすいませんでしたー」
そうだよね..イジメも加害者がイジメたつもりないのが一番の原因に挙げられるからね。..まあ、俺がやったたわけじゃないど
な。
兵士「さあ、ここまでだ。観衆はお前を見てるわけだが、どういう死刑方法がいい?」
「どゆこと?もう、ギロチンついてるけど」
兵士「これはデフォルトだろうが!オプションはどうするんだと聞いてるんだ!」
「デフォルトって何⁉︎オプションって死刑は一回やったら終わりだよ⁉︎」
兵士「貴様、そんな事も知らんのか..
一回目はサービス、二回目からは有料
我が国の常識だろ」
「この国えらく歪んでやがるっ!!」
おかしくないこれ?おかしいよね?えっ何
ここの国の住人は一回死んだら終わりって知らないの?
兵士「何もなしという事でいいな」
「えっ、、ちょ、待っ______」
ギロチンの刃が俺の体を通り抜けた。
そして目が覚めると死刑台の上だった。
えっ何どうゆうこと?俺さっき死んだんじゃ
また、戻って来たのか?だとしたらこの死刑を免れるまで俺は殺され続けるのか?
えっ残酷だよ!?死ぬより残酷だよ!?
だとしたら、兵士との会話から状況を推理していき無実を証明するしかないってことか
うん、俺が転生した奴それはお前がやれやぁぁぁ。
とりあえず叫ぼう、すぅ、
「理不尽だあああ」
神さまなんかもう許してください。
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