第6話 真実そして別れ

Kくんの話によると。


結果、HとMちゃんは別れていないと。

そしてMちゃんとの交際は二年に及ぶそう。

私とは一年。


ってことは、もしかして。

私ってMちゃんからしたら浮気相手という事になる。

H母の言っていた事と繋がった。


そしてそして、Kくんは堰を切ったように今までのHの行いを洗いざらい話してくれましたよ。

Hはとんでもないクズゲス野郎でした。



数ヶ月前のクリスマス、Hが自分で買ったと右手薬指にゴツい指輪をはめていたんです。

その指輪、クリスマスプレゼントにHがMちゃんにおねだりして買ってもらったものだったそうな、、、

金五萬円也。

Mちゃんはバイトを頑張っていたんだとさ。



そしてそしてそして、Hは仕事(左官職人)も行ったり行かなかったり。

朝、仕事の時間になっても起きてこぬHをご両親が起こそうとするとHはご両親に殴りかかったりする事もあるそうな。

仕事も行かず昼間なにをしているかと言うと

パチンコ三昧なんだとさ。



だからご両親は私との事もHに聞けず私に聞きに来たんですな。

なるほどこれも合点がいきます。



そしてそしてそしてそして、当時17歳のHは隣町の中学生の女の子にも手を出していたそうな。

MちゃんはHが何回浮気しても許し、私が妊娠した事を知ってもHとは別れはしないんだとさ。


Kくん、Hに聞いたそうです。

K「誰が一番好きなの?」

H「みんな好き」


クソがっ!!!

(汚い言葉失礼しました)



なぜ今まで気がつかなかったんだろう

よくよく考えてみればHの行動や言動で怪しい事なんかたくさんあったはず。

あぁ、当時の私ってほんとに馬鹿。


あぁ、Kくん。

教えてくれてありがとう

だが、しかしKくんよ。


もっと早く教えてくれよ!笑



ショックで何日かまともに寝る事も食べる事もできませんでしたよ。

手は小刻みに震え動悸もおさまりませんでした。


今、こうして執筆していても当時の事を思い出して胸が苦しくなり手が震えてくるくらいです。



なら、書くのをヤメロとは言わないで温かい目でお見守りいただけたら最高happy笑

これも自分と向き合っていく為の乗り越えるべき試練だと思って勝手に頑張っています✊



そして、Hとは連絡もつかず、どうしたら良いのかもわからず母に事の顛末を泣きながら話しました。


母も怒りに震えたのか、HはいるかとH宅に電話したもののHは逃走中なので、H母に詰め寄ってくれました。


ところがH母ったら

Hをシメるどころか、

「変な事をベラベラと話さないでくれ!」

とKくんのお宅へ襲撃に行ったのです。



Kくんもびっくり。

Kくん曰くHは晩婚の末生まれた子らしく

溺愛され育ち今の形態Hが出来上がったとのこと。



そんなクズゲス野郎のHでも、お腹の中の子どもにとってはれっきとした父親です。

できれば更生して良き父親として頑張って欲しい。


だけど真実を知られたHは私の元へは更に寄り付かなくなり、私も出産を控え毎日落ち着かず暗い気持ちで過ごすのもお腹の子にも良くないと、

そして、浮気等一切許せない私はいつしか父親になるという自覚もなにもないHには子どもを見せたくないし汚い手で触らせたくない!と思うようになり

臨月でHとは別れる決意を。



別れはアッサリとしたものでした。

久しぶりにHから電話がかかってきた時の事。


Hにたいして言いたい事は山ほどありました。

怒鳴りつけたい事も山ほど。

本当はこれから生まれてくる子どもの為にも

もっと大人な話し合いをしなければいけない事も山ほどあったはずです。



でも、疲れきった私がやっと絞り出せた一言は

「もう、別れよう」

Hも「わかった」と一言、電話を切りその後Hと連絡を取る事は一度もなく現在に至っています。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る