第3話 決心
夜になり仕事が終わった交際相手と私の家の最寄駅近くの公園で会う約束をしていた。
今日産婦人科へ検査に行く事はHも知っていた。
早速妊娠した事を伝えると
「絶対に結婚するから今は堕してほしい」
「。。。。。???」
産む事に反対するだろうとは思っていたがそう来るか。
二人で頑張って育てようなんてこのヘタレ男に言ってもらえるとは思っていなかったがやはりお腹の中にいる子どもを拒絶されたようでとてもショックだった。
「私、一人でも産むから!」鼻息荒く言い残しその場を去ろうとしたが引き留められ、私の決心に圧倒されたのであろうヘタレ交際相手はもう堕してほしいとは言わなかった。
強引に産む事を認めさせた形になってしまって後味の悪さは残ったが、お腹の中にある命を守る為にはそんな事は考えていられない。
まだまだ課題はある。
とりあえずはお互いの親に伝えなければいけない。
ヘタレ交際相手、、ヘタレ交際相手。
長いので、以外、ヘタレ(HETARE)の頭文字Hを取って略してHとさせていただきます。
さて、Hは私の家には何度も来ていて私の母に会った事はあるが一年近く交際していながらも私はHの両親に一度も会った事がなかった。
Hは三人兄妹の長男で弟と10歳年の離れた妹を溺愛していた。
それはさておき
私の存在すら知らない両親になんて伝えたらいいんだと頭を抱えて帰って行った。
私も母になんて伝えよう。
考えながら家に帰った。
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