令和

@hanakoh

第1話


ここ何処だ?






一瞬真っ暗になって、

青っぽい光が見えた後、


私は見渡すかぎりの星空に包まれていた。




「わあー!」




こんな綺麗な星空、

見たことがない。





あ、この光景、写真でしかみたことかいけど、

観光地のウユニ塩湖、だっけ?に似てる!



地面にも星空が反射されて映ってる感じ。



星空の中で目を凝らすと


少し先に

車らしき1台の影が見えて、



そこに乗り込もうとしてる

数人の人影も見えた。





「ちょっ、すみませーーーん!

私も乗せてください!」






見渡す限りそれ以外のものはなく、

乗り遅れたら、大変!



そう思って急いで

車の影へ駆け寄った。



人影は次々と車に乗り込んで行くので

私も1番最後に乗り込んだ。






「全員揃いましたので発車致します。」






運転席の人がそう告げると

車は走り出した。


無数の星空の中を走っていく。






「お勤めお疲れ様でございました。

皆さま地球はいかがでしたか?」




「私は今回古代エジプトのマヤ族として生まれ、天文学を広め順調に人生を終えました。」



「左様でございましたか。」



「私はポーランドに生まれ第二次世界大戦時には人々に光を届ける活動をしてまいりました…」



「大変な時代でございましたね。」



「私は日本の平安時代でございます。

母星とも交流をしながら陰陽師として人々に光をおろしました。」




「それは重要なお役目でしたね。

して、貴方様は…?」




「私…?!」



「はい。」




「…私は、私も日本の令和です。

皆さん人生終えられた話されてますが、ってことは…私も人生終わっちゃってる感じでしょうか?ここ天国?」





皆がザワついて一斉に振り返る。






「日本の令和…?」


「なんと、なんと!まぁ!」


「なんて過酷な時代へ行かれてたのでしょう。」





顔が暗くて見えない人々から

拍手喝采を浴びている、





「え、いやぁ…そうですか?」



「そうですよ!!」



「コロナとか311は経験しましたけど、

第二次世界大戦とか古代よりはかなり恵まれてた時代だと思いますが…」

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