用語集:ら行

用語集:ら  (10件)

◆ラァテル  ◆人物/冒険者/ダークエルフ族


ダークエルフ族の冒険者。年齢は20代前半だと思われる。

肩まで伸ばした金髪と赤い瞳が特徴。黒いフード付きの外套クロークを身に着け、常に冷酷な鋭い目つきをしている。


リリィナの妹であるルツィアの息子であり、リリィナの甥にあたる。父親は魔族であるが、現在の所在は不明。母・ルツィアはすでに他界しているらしい。


寿命の短いダークエルフ族であるにもかかわらず、さらに命を削る〝こうじゅつ〟を使う。術を授けたのはルゥランであり、彼いわく「愛弟子」らしい。


武器を所持しているようだが、魔物相手には基本的に体術と気功術で戦っている。

事あるごとに「時間の無駄だ」と口にする。


ファスティアでエルスとの決闘に勝利し、現在はロイマンのパーティに所属している。冷徹で愛想が無いが、無駄な争いを避けるために素直で打ち解けやすい面もみせた。



初登場:第1章



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◆ラヴィスト  ◆魔法/精霊魔法/風/攻撃


風の精霊魔法のなかでも上級に位置する魔法。

圧縮した空気を前方に発射し、質量を持つかの如き衝撃で対象を文字通りに吹き飛ばす。その威力は頑強な鎧や鉄格子などの金属を、いとも簡単に粉砕してしまうほど。


ラ系魔法の共通項として効果範囲が狭めなため、高い汎用性を発揮できることも大きな特徴。特にヴィスト系統は総じて使い勝手に優れるため、なおのこと相性が良いとされる。


これを超える威力のものは大魔法と呼ばれ、発動させるには魔術的な素養が必要となる。そのため、一般的な魔法使いや魔術士が扱えるヴィスト系統のなかでは最高位ともいえる。



詠唱呪文:エルブイアイエスティ


初登場:第2章



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◆ラけいほう  ◆魔法/世界観


上級の精霊魔法を指す言葉。ラヴィストなど。

作中で使われることはなく、主に〝上級魔法〟と呼称される。

マ系魔法よりも上位に位置し、ティルト系魔法よりも下位に位置する。

全体的に効果範囲がやや狭い傾向にあるため、下級魔法の次に汎用性が高い。



初登場:第2章



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◆ラシード  ◆人物/仲間/錬金術士/名匠マイスター


ドワーフ族の錬金術士。アリサの祖父でレミの父。

魔王の襲撃により両親を失ったエルスとアリサの育ての親。


かつては冒険者としてリリィナと共に旅をしていた。

現在でもドワーフの国・ドラムダの名匠マイスターとして知られ、彼の造り上げた武器は性能・美しさ共に愛好家マニアの間でも高く評価されている。

自作の武器に名前を付けるのが趣味だが、その名称のセンスには賛否分かれているようだ。


アリサらが冒険者として旅立ったあとも、娘夫婦が暮らしていたアルティリア王都の家にて孫娘たちの帰りを待っていた。その後エルスらがランベルトスにて成果を挙げて帰郷した際、彼らに乞われる形で、彼自身も〝特命ギルド〟の一員となった。



初登場:第1章



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◆ランベルトス  ◆場所/拠点/本拠地/交易都市


アルディア大陸の西方、およそ中央部に位置する商業都市。

そうせいから存在しており、かつてはアルティリア王国の一都市として、同街の〝ギルド〟と呼ばれる組合による自治が行なわれていた。


さいせいに入った際、力をつけた商人ギルドが王国から街を買い取る形で独立し、現在の〝商業都市国家〟となった。


国家としての運営は基本的に〝商人ギルド〟が担っているが、裏には〝盗賊ギルド〟や〝暗殺者ギルド〟といった暗部が控えており、これらの影響をかんがみつつ統治が行なわれている。盗賊・暗殺者といった性質上、これら二つのギルドは積極的に表舞台へ出るつもりは無い模様。


街の治安は良いとは言えず、スリや暴力などが常態化している。これらの行為はランベルトスに限っては取り締まりの対象にならず、神殿騎士らにも黙認されている。


街の正面にあたる南西部には巨大な商人ギルドの商館が建つ他、地図上での頂点にあたる北部には豪華絢爛な教会施設が建てられている。


南方には広大な砂漠地帯が広がっており、ファスティアなどに比べ気温は高め。

砂漠地帯には蜃気楼の街・サラムナナが存在しているが、過酷な砂漠を踏破して辿たどくには、経験や体力を含め相応の実力が必要となる。


主な産業は交易を主とした商業の他、商人ギルドが独自に開発した新商品の輸出販売も積極的に行なわれている。


また、「購入した商品が盗賊に奪われ、同じ品物がギルドで販売されていた」と訴える者も多いが、ギルド関係者は「いわれのない陰謀論だ」として、一切の関与を否定している。



管理表記:LANBETAS


初登場:第1章



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◆ランベルトスどうくつ  ◆場所/係争地/洞窟/施設


ランベルトスの地下に広がっている洞窟。

自然の洞窟に手を加え、そうせいの頃は地下墓地として利用されていた。現在の人類は肉体が〝霧〟へかえるため、こうした形式の〝墓〟は使用されていない。


内部は大小の広間が通路によって繋がっており、ランベルトスの各所へ出ることが可能。当然ながら、出入り口には鍵が掛けられているため、それらのかいじょう手段も必要となる。


形態的には半建築物となるのだが、地下ゆえに霧の影響を受けず、かなり風化が進んでいる。また、しょうも滞留しており、魔物も多く発生している。通行や管理には、細心の注意を求められる。



初登場:第2章



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◆ランベルトスなんとう研究所ラボ  ◆場所/係争地/施設


ランベルトスの南東、砂岩地帯に存在する研究施設。どうけんきゅうじょとも呼称される。

商人ギルドの財力を惜しげなく注ぎ込み、最新鋭の技術を用いて建設された。

既存の建築技術のほか、失われた古代人エインシャントの技術すらも取り入れられている。


内部は実験場を兼ねた大広間を中心に四つの通路が伸び、それぞれに研究室・開発室・配備施設・素材保管庫などが設置されている。

また、各地の異界迷宮ダンジョンなどに見られる〝転送装置テレポーター〟を独自に解析・製作し、研究所内外の移動に活用されている。



初登場:第1章



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◆ランベルベリー  ◆食物/生物/素材


アルティリア原産の果実の一種。

甘みよりも酸味が強く、果実酒や調味料、または砂糖などの甘みを加えてジュースなどに加工したうえで消費される。


かつてはランベルトス周辺にて大量に栽培されていたが、ランベルトスが独立して以降はファスティア南の一部地帯のみでの生産となっている。


現在のランベルトスは独立国家となっているものの、この果実の名称の変更は特に検討されていない。また、ランベルトスは農業には力を入れておらず、かつての耕作地は完全に放棄されてしまっている。



初登場:第1章



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◆ランベルベリーアイス  ◆食物/生物/料理


ランベルベリーの果汁に牛乳と砂糖を加え、冷やし固めた料理。

主にデザートとして提供され、女性や子供からの人気が高い。


牛乳が手に入らない場合は果汁のみを固めて作製されることもあり、こちらは透明感のある見た目も相まって清涼感が強く、特に若い男性からの支持を得ている。


冷やす際には魔力素マナを用いることが一般的だが、間違っても水の精霊魔法・ミュゼルなどを使用してはならない。アイスの自作を試みた者が狭い室内で精霊魔法を発動し、家屋が崩壊するなどといった事故が後を絶たない。



初登場:第1章



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◆ランベルベリージュース  ◆食物/生物/料理


ランベルベリーの果汁に砂糖などを加え、飲みやすく加工した飲料。

加える添加物は砂糖の他、ハチミツや他の果実の果汁などが該当する。

いずれの物を加える際にも、ランベルベリーの清涼感のある味わいが損なわれないよう、上手く調整することが重要となる。


飲食店にて提供される他、ビンなどに詰めた状態で販売されることもある。

脂肪の分解や疲労回復に効果があるとされ、肉体労働者が薬の代用として毎日飲み続けることも。一時期はそのことが話題となり、ランベルベリー関連の商品が売り切れとなる騒ぎも発生した。


脂質の多い肉料理などとの相性も良く、飲酒が不可能な未成年にとっては果実酒の代わりとしても親しまれている。



初登場:第1章



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