経済危機のスリランカ

Brain B.

① 2022年7月12日

行政書士法人KIS近藤法務事務所

代表社員 近藤秀将


「経済危機」・・・この言葉が、アフターコロナが現実味を帯びてきた頃から日本でも聞こえてきた。


私の事務所(行政書士法人KIS近藤法務事務所、以下「KIS」)でも、昨年から「日本へ送金できなくなった」等の相談がスリランカ人から寄せられるようになっていたので、スリランカの経済状況が悪いだろうとは感じていた。


ただ、「国家破産」宣言をするまで悪化していると考えていなかった。


外貨不足で石油が買えずガソリン不足。急速なインフレと反政府デモ。


まさに破産状態だった。


現在KIS受任案件の約1割が、スリランカ人となっている。


スリランカ経済危機は、KISにとっても決して他人事ではない。


私は、海外渡航の規制が緩和したら、毎月海外出張に行くことを決めていた。


5月にベトナム、6月にモンゴルに行った。そして、私は、7月の出張先としてスリランカを選んだ。


私は、経済危機に陥っているからこそスリランカを選んだ。


経済危機になると国外への移民機運が高まる。


移民機運が高まれば、移民ブローカーが跳梁跋扈する。


移民ブローカーが跳梁跋扈すれば、虚偽申請や破滅的な手数料が飛び交うことになる。


もちろん、移民ブローカーは、日本への移民(Migration)も対象としている。移民機運の中で「正しい情報」が掻き消されて行く。


これは、絶対にあってはならないことだ。こんな時こそ「正しい情報」を伝える人間が必要となる。


三日前、デリー(インド)でトランジットするスリランカに行く航空券を予約していたのだが、直前になって運休となってしまった。


成田からデリーまでは行ける。だが、デリーからスリランカの便がない。

これでは意味がなかった。


結局、私は、チケットは払い戻したが、このままではスリランカ出張は中止となる。


既に現地スタッフからは、多くの相談予約やセミナー依頼が入っていると報告が来ていた。


そこに、夜間外出禁止、その後反政府デモ参加者が、大統領公邸を占拠し、大統領が辞任する意思を表明したとのニュースも流れてきた。


スリランカ出張を中止する理由なんて山ほどあった。


だが私は、再度航空券を予約、今度は運休になりやすいトランジットではなく直行便を予約し、今スリランカに向かっている。


今回の出張の主たる目的は、日本への移民(Migration)についての「正しい情報」を移民機運高まるスリランカ現地に伝えることだ。


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