便利屋ラウト

粉川航畄

便利屋ラウト編

01 イートン・メス

01 イートン・メス



ーー大都市ニューガーデン。

世界の主要な商業、金融、文化の中心地の1つで、アメリア国最大の都市。超高層ビルや広大な公園都市、数多の美しい劇場が存在する。また観光地としても有名なこの都市は、常に多くの観光客が行き交う賑やかな場所。


つい400年程前にできたばかりの大都市、【ニューしい ガーデン】は急速な発展を遂げ、現在もなお目覚しい成長をしている最中である。



ーーそんなニューガーデンの繁華街から少し離れた夜のホテル街。


そこにそびえ一際まばゆい光を放つ、最近オープンしたばかりのホテル兼カジノタワー【エレファイン】。VIP会員限定のカジノがある最上階から下5階まではガラス張りで、眺めの良さが売りのホテルである。


今日こんにち、その最上階にてとある取引が行われている事は関係者以外には知られていない。



極秘取引は、全員が外界と遮断された窓の一切ない最奥の暗がりの部屋へ閉じ込められている。


部屋の中心にずらりと並ぶのは、海外の新興マフィア“オリファントファミリー”。このホテル【エレファイン】のオーナーである。



「ようこそ、【エレファイン】へ。ここへ来るのは初めてだろうからな」



極度の肥満体な大柄の男がボスであるゴードン・オリファント。種族は獣人ファーリー、モデルは象。性格も顔立ちも象の穏やかさとはかけ離れ、狸爺に相応しい。金目のものには目がなく【エレファイン】内の随所に飾られた美しい宝石や美術品の数々は、彼の収集物である。


両脇に2名の幹部とガードマン風のスーツに身を包んだ構成員が周りを取り囲む。



「して、こちらの要望した情報はあるんだろうな?

先に確認をさせろ。金はその後だ」



オリファントの視線の先ーーその向かいに座るのは“情報屋じょうほうや”に雇われた、“仲介業者”を名乗る人間の男女2人組。


茶色い髪に赤いメッシュを入れた男の格好は、ワインレッドのシャツに黒い細タイ。白いスーツを身につけ、似合わないティアドロップのサングラスをかけたままにやりと笑う。男は余裕そうに椅子に深く腰掛け、背を持たせ掛けている。


隣に座る女は、長い黒髪の美女。黒いシックなドレスに身を包み、行儀よく足を揃え手を添えている。彼女がサングラスを外した瞬間、その場のほぼ全員が思わず息をのむほどの美貌に圧倒された。


男はオリファントを宥めるように声をかけると手のひらを合わせる。



「まぁまぁ落ち着いて。まずは自己紹介からにしましょうよ。俺たちは初対面だ」


「……それもそうだな。では名を名乗れ」


「どうも!俺の名前はイデオン。そっちはヴィル。どっちも人間ヒューマンだ」



“仲介業者”の男、イデオンはそう言いながら親指で自身と隣の女性を指差す。ヴィルと紹介された彼女は軽く会釈する。



「“情報屋”とは一体どういう知り合いなんだね?

“仲介業者”のイデオンよ」


「結構古い知り合いで、今は簡単に言うと、ビジネスパートナーっすわ!お互いに持ちつ持たれつって感じっすね」


「面白い男だな」


「なはは、どうも!そんじゃヴィル。パソコン出して」


「はい」


「まずは情報の確認から」



彼がそう言うと、隣のヴィルがノートパソコンをオリファント側に向ける。


オリファントが要望した取引材料は、大都市ニューガーデンからアメリア国の東側一円のマフィアを束ねる一大組織“コルネイユファミリー”の機密情報。


そんな一大組織の情報を、オリファントが一体どう扱うのかは想像に難くない。


情報の一部をパソコンで確認させると、ヴィルがパソコンから小さなSDカードを取り出し、イデオンに手渡す。彼は容易くSDカードを二つに折り曲げ水の入ったコップに落とした。


懐に手を入れる周囲の構成員を制止し「本物はこっち」とイデオンが指を指すと、ヴィルがマイクロチップを入れた名刺入れ程の小さなケースを開けて見せ、そのまま机に置いた。



「便利な時代になったものだ」



下品に笑うオリファントの言葉に、向かいのヴィルはにっこりと微笑んだ。


部下のマイクロチップの確認後、オリファントの合図でテーブルの上に黒いアタッシュケースが置かれる。イデオンはケースの中身を確認すると鞄を閉じる。



「じゃあ、取引はこれで成立ということで。

また何かあれば“情報屋”によろしく」



そう言うと“仲介業者”の男女は席を立ち上がりアタッシュケースを持ったまま出口へと向かう。



「待て」



奥から金髪の眼鏡をかけた男が姿を現す。男は去るはずの2人を鋭く睨みつける。



「お前らの素性を明かせ。

それが出来ないのであれば、この取引はなかったことになる」


「だから、“仲介業者”だって」



金髪の男は、オリファントの隣に立ち腕を組むとオリファントが笑みを浮かべながら口を開く。



「何、正直に答えてくれればそれでいい」



イデオンが口を開こうとすると、隣にいたヴィルが咄嗟に割って入る。



「怪しかったのなら謝罪します。ですが我々はいち、“仲介業者”です。それ以上でもそれ以下でもありません。円滑に、この場を収めることを何よりも重んじております」



彼女の眼差しをじっと覗き込み、オリファントは息を吐いた。



「いい部下をお持ちだな」


「そりゃどうも」



“仲介業者”の2人はほっと肩を撫でおろす。



「だが私は自分の意見を曲げられる事が嫌いでね。

取引はなかったことに」



途端に後ろにいたガードマンが2人を押さえつけ、2人は床に膝をつく。大金の入ったアタッシュケースが床に転がり部屋の奥へと消えてゆく。



「!」


「おい、なんだよ!渡した情報は本物だぞ!」


「動くな!」


「いでっ」



ひときわ暴れるイデオンに対し、構成員の一人が声を荒げ彼を床に押し付けた。



「イデオン!」



金髪の男はその様を見ると、フンと鼻で笑う。



「悪いが君たちには死体になってもらうよ」


「!」


「情報には感謝する。見たところ本物の様だし素直にこちらで引き取ろう。さて、“情報屋”の信頼の厚い君たちの死体が出たらどうなるだろうね?コルネイユ組の本部付近で」


「そんなことしてどうする気だ?コルネイユを孤立させる気かぁ?いででで……!」


「ご明察だ」



イデオンの問いに対し、オリファントが葉巻の煙を吐きながらそう言った。構成員に押さえつけられた2人は眉をひそめる。



「……そんな見え透いた嘘に誰も引っかからないわ」


「そーだそーだ!あいたたた……痛いって!」


「どうだろうね。情報は全てだ。君たちの殺害をコルネイユに押し付け、信用を失った“情報屋”を遠ざければ奴は裏から干されるのも時間の問題だろう」



金髪の男は中指で眼鏡を上げると口角をもあげた。



「……“情報屋”なんていくらでもいる。そう簡単にうまくいくわけがない」


「うちにも贔屓にしている“情報屋”はごまんといる。金さえ掴ませればデマでもなんでも流してくれるような奴がね……よく口の回るお嬢さんだ」



すると金髪の男が顎で構成員に合図する。



「女は殺すなよ。

後でじっくり遊んでやる」



オリファントは2人を見下ろしほくそ笑むと、後ろへ待機していた構成員数名が銃を取り出し始める。



「……!」



直後、バツンと何かが途切れるような大きな音と共に館内の電気が停電し、部屋の中は暗闇に包まれる。


周囲の構成員はざわつき、ボスのオリファントと金髪の男は慌てふためく。



「落ち着け!まだ撃つな!ボスを守れ!

すぐ予備電源に切り替わる!」



彼の言葉通り、すぐさま予備電源に切り替わるも、突如警報ベルとスプリンクラーが作動した。



「ぎゃあ!」


「なぜスプリンクラーが……誤作動か!?」



男と女は混乱に乗じて、抑え込んでいた構成員達をすかさず退けると勢い良く後方の大扉を開けて走り出す。退かされた体格の良い構成員は床に倒れ込んだ。



「男と女が逃げたぞ!!」


「なんでちゃんと抑えていなかった!?」



近くにいた構成員が倒れた2名の意識を確認する。



「……こいつら気を失ってます!!」


「なんだと……!?」



倒れた構成員は目を回していた。



従業員を避けながら、ワインレッドのカーペットが敷かれた廊下を2人組の男女は全速力で駆け抜ける。



最初ハナっから取引するつもりないんじゃねぇか!!」


「ホントに最低!」


「待て!」


「止まれェ!!」


「!」



先ほどまで閑静だった広い廊下に似つかない銃声が鳴り響く。



「こんな狭いところで普通撃つ!?」


「ヴィル!先に走れ!」



イデオンは通路の所々に飾られている壺や美術品を追っ手を遮るように次々と床に落とす。



「ああ!ボスのお気に入りだぞ!」


「最悪だ!あいつら!」


「うぐっ!」



投げられた装飾品が、追っ手の一人にヒットし崩れるようにその場に倒れる。



「わぁ!大丈夫か!?」


「なんてことしやがる!」


「わ、ラッキー!」



階段に差し掛かった直後、ヴィルは階段の下を見下ろし、追っ手が大量に来ていることに気がついた。



「イデオン!下からきてる!」


「マジ?意外と早いな」



先程まで追って来ていた数名の構成員が、遠巻きに無線で連絡を取り合う声が聞こえた。



「まだ1つ下の階だ!早く来てくれ!!」


「げっ、上にも行ってるみたいだぞ」


「どっちに行っても逃げ場はないわ」



階段を諦め、非常経路を右へ左へと突き走ると、とうとう袋小路となってしまう。



「行き止まり……!」



ヴィルは足を止め振り返るが、イデオンはそのまま彼女を抱え全速力で窓へと走り出した。



「わっ!ちょっと!そっちは窓!!下には何もない!!」


「窓でもなんでもぶち破れ!!」



大きな音が響き渡り、音を聞きつけた組員が急いで窓辺へ駆け寄る。分厚い窓は破られ、飛び散る破片と共に強い風が唸るように吹いていた。


全員が銃を下ろしそっと下を覗き込むが、夜の暗闇に溶け込んでタワーの上階からは2人の遺体は見えない。



「強化ガラスが……!」


「……下に回れ!!他は出口を全部抑えろ!!

速やかにVIP会員を各部屋へ送れ!!誰も外に出すな!!」



金髪の男が追いつき窓の外を確認する。


異変と音に気がついた外の人々や、近くにいた客や従業員がざわつき始める。



「ちっ……まだ近くにいるはずだ。隅々まで探せ。

見つけ次第始末しろ!」


「でも……ここから落ちたんじゃあ……」


「口答えするな!この窓も塞いでおけ!」


「は、はい!」



男達は周囲を警戒・探索し、タワーの出入口を封鎖し始める。



「チャドさん!壊れた美術品を見てボスが倒れました!!」


「なんだと!?この忙しい時に……!」



金髪の男が憤慨し、VIPルームへと踵を返したその最中。破られた窓のすぐ上の柱に、こっそりと2人は隠れていた。イデオンは人差し指を立てて中腰で合図を送り、彼女も頷き下を警戒しながらすり足で移動する。



*



【エレファイン】の外では人が集まり、入り口に人だかりができていた。ホテルスタッフが事情を説明しながら頭を下げている。



「【エレファイン】ドアのシステムトラブルが発生してるみたいで、中にいる人が誰も出られないらしい。ホテルにチェックインもできないってさ」



ホテルから少し離れた広場に鎮座していたキッチンカーで、スーツ姿の猫の獣人の男性が鯖のサンドイッチを買いながら他人事のように呟いた。



「へぇ〜〜大変、早く回復するといいね。はい、お釣りの50ゴールド」



男が去ると、隣に並んでいたトレンチコートに身を包んだ女性も、いかにも不服そうな顔で愚痴を吐いた。



「キュウリとソーセージのサンド。あとコーヒーもらえる?私、あそこにチェックインしてたの。ちょっと外に出たらこの有様。財布とスマホ以外全部ホテルの部屋の中よ。良いホテルって聞いたから来たのに本当最低の気分」


「災難ね。コーヒー1杯サービスしてるから、よかったらまた来て」



店員のそばかす顔の女性がウィンクすると女性はお礼を言い、コーヒーを飲みながら去っていく。



「さっき大きな音がしなかったか?」


「ねぇ、窓が割れたって聞いたけど」


「ホテルの中にいる妻と連絡が取れない」


「警察はくるのか?」



通り過ぎる人々は皆口々にホテルの話題で持ちきりだった。



「ネイト、どう思う?中の人達は無事かな?」



キッチンカーの売り子、こげ茶色の髪の毛を三つ編みにしたそばかす顔の女性は、両耳を動かしながら鼻をヒクヒクと動かすと、後ろでPCを前に座る青年に声をかける。



「平気だろ。窓から落ちたりしなきゃ。

今の所1人分の発信機は生きてるよ」



金髪をハーフアップにしたエメラルド色の瞳を持つ、耳の長い丸眼鏡をかけた青年、ネイトはコーヒーを飲みながらPC画面を見る。



「もう1人に何かあったってこと!?大変!」


「アリサ〜車から落ちるなよ」



そばかす顔の彼女、アリサはそれを聞くや否や、キッチンカーの売り場から乗り出すようにホテルを見上げる。



「ん〜〜……夜だしここからじゃ何も見えないな〜この辺眩しすぎて夜は動物が近寄らないし!」


「あの二人なら平気だろ」


「イデオンはいいの!でもヴィルは心配だな……」



するとその裏から2人の男女がこっそりと中に入る。

開けられたドアを見るや否や金髪の青年がにっこり微笑む。



「よぉおかえり。そろそろ来ると思ったよ」


「イデオン、ヴィル!おかえり〜」


「スプリンクラーは作動したみたいだな。周辺の監視カメラは?」


「ばっちり!カメラはヴィルが壊した」



イデオンは指で丸を作り笑顔で答えた。

隣のヴィルはやや疲れたような表情で肩を回した。



「手当たり次第だけどね。ごめん、上のゴタゴタで発信機壊しちゃった」


「いーよいーよ。じゃ、カメラは漏れがあったら映像の改ざんしとくな」


「ありがとう」



ヴィルはほっと息を吐いて肩を撫でおろした。



「もう、さっきは死ぬかと思った」


「なはは、たまにはいいだろ?夜景も拝めたことだし」


「馬鹿!ヴィルを殺す気?地上何メートルだと思ってんの!あんたも死ぬのよ!」


「まぁカリカリすんなって」



ようやくホテルのドアが開くようになり、広場の人だかりはまばらになってゆく。



ーー同時刻、ホテルの地下駐車場に黒塗りの車が何台も停車し、黒服の集団がホテルへとなだれ込む。最上階のカジノにて、マフィア同士の抗争が巻き起こり大騒ぎになった事はホテルの客を含め、都市部の住人達は知る由もない。


ただ、キッチンカーの中の者たち以外は。



「はい!これ飲み物。2人とも疲れたでしょ?なんか食べる?」


「カツサンド!」


「サーモンアボカドある?」


「よく食うなお前ら」



密かに腹ごしらえをする4人と共に世は更けてゆく。



*



3日後、ニューガーデン市内某所ーー。

オフィスの一角でテレビに表示されるニュースに一同、目を向け耳を傾ける。


“オリファント組”が“コルネイユ組”の傘下に入ることが報じられ、ホテル【エレファイン】は名称を改めホテル【クレイエ】となった。


黒髪の女性、ヴィルが憂いを帯びた表情で軽くため息を吐いた。



「安心したわ。でも、“オリファント組”はやっぱりコルネイユさんの弱みを探っていたのね」



取引材料は、東一帯の極道を束ねる一大組織の直系の“コルネイユ組”の金融の巡り。そして現組長デリック・コルネイユの病院通院記録、及び処方薬であった。



「『近々デリック・コルネイユが内蔵疾患で入院予定』ってデマ情報を流していたらまんまと引っかかったわけだ」



ネイトが笑みを浮かべながら深く息を吐く。


実際のデリック・コルネイユは健康優良そのもので、病気・虫歯1つない御歳61歳のはつらつとした人間ヒューマンの男性である。


彼らとコルネイユはかなり親しい間柄であるが……またそれは別の機会に。



「あの時、情報自体もマイクロチップの中身も偽物って気づかれたのかと思ったよ!」


「向こうとしてはどっちだとしても殺すつもりだったみたいだけどね……」


「ヴィルさんの美貌も万能じゃないってことだね」



褐色肌の長い耳を持つ青年に素見ひやかされ、ツンとした表情で彼女はそっぽを向いた。



「そりゃあそうよ」


「お前のおかげで何とかなったよ!スライ」


「いえいえ〜社長・・にそう言われると照れるよ」



スライと呼ばれた青年はにっこりと笑い、イデオンに軽く手を振る。



「VIPルームに盗聴器なんてよく仕掛けられたね」


「うん、取引の直前まで大人数で貸し切ってたからね。お酒で酔った全員が死屍累々の惨状をホテルスタッフが焦って追い出してたし、部屋の散らかり用も半端じゃなかったから棚の裏なんて確認する暇もなかったんじゃないかな〜」


「おかげで会話は丸聞こえ、スプリンクラーもタイミングよく作動したよ」


「でしょ?あれはかなりいい盗聴器だしね」



ネイトとスライは互いに顔を見合わせて笑い合う。


その姿をみて、アリサは関心の目を向けた。



「へぇ……お酒飲んでるだけかと思ったら案外役に立ってるんだね」


「ありがと」


「別に褒めてない。あんた今日も香水くさい。色んな匂いがする」



爽やかに目を細めて笑うスライに、アリサは苦虫を噛んだような顔をした。


テレビをじっと見つめるヴィルにネイトが声をかける。



「ヴィルどうかしたか?」


「……金髪の男がいない。眼鏡をかけた」


「金髪……?ああ、途中で出てきた男か。確かに」


「てっきりオリファント側の参謀かと思っていたんだけど……オリファントは彼をかなり信頼しているように見えたわ」



2人は神妙な面持ちでテレビに映るオリファントの映像を凝視した。


その2人の間にするりとイデオンが割って入り、肩を組む。



「何心配そうな顔してんだよ!なんにせよコルネイユさんは大喜びだ。だろ?」


「ああ、“情報屋”としても鼻が高いよ。社長!」



ネイトがニッとイデオンに笑いかけ、その言葉に全員がにやりと笑う。



「まぁ、素敵な夜景が見れたわ」


「いい酒も飲めたし」


「それに今日は高級なケーキがあるの!」



アリサがケーキをトレイに乗せて運んでくると、コーヒーや紅茶で5人が乾杯する。



「そんじゃお疲れ!“便利屋ラウト”!」



ーーここは大都市 ニューガーデン。


世界の主要な商業、金融、文化の中心地の1つで、アメリア国最大の都市。多くの観光客と、様々な種族と思惑が行き交う街。


その大都市の一角に“便利屋ラウト”と名乗る珍妙な会社があった。



イートン・メス end

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