恋愛ゲームのモブに転生した俺ですがヒロイン以外に一目惚れしたのでシナリオそっちのけで攻略しようと思います!!

KURO

転生モブの一目惚れ

俺達が生きた2000年代に大ブームを起こし人気となったゲームがあった。それは

「ハートメモリアル〜情熱と青春を君と』と呼ばれる恋愛ゲームで豪華な声優陣に個性的で可愛らしいキャラクター、そして恋愛ゲーム初ともいえる斬新なゲーム制、それらが集まることでこのゲームはアニメ化するほど人気になった。


かくいう俺もこのゲームに高校生までの人生全てをかけたと言っても過言ではないくらいやり込んでいたのだが、俺がそういったのには理由がある。

 「ここって、ハトメモの世界だよな?」

今の時間は早朝、声は本当の俺より少し高いぐらい。 目の前の鏡に映るのは俺とは違う顔だった。 名前は青野祐二。 

俺に関する情報と記憶が思い出した瞬間に

自分の記憶と混同する。あぁ…頭が痛い。


ラノベとかで記憶を思い出すとき激痛に襲われるとは書いてあったが流石にこれは次元が違う。だが記憶を思い出したおかげで分かったこともあった。


この世界は本当にハトメモの世界らしい。

俺の年は14歳。明日ハトメモの舞台である

国立嵐山学園へと通う。この学園には令嬢様方やおかっぱ系の女の子。様々なキャラクターが通っている。 もしこれが主人公に転生したのならハーレムを目指せるんだけどなぁ…… やはり俺の記憶の中には青野祐二という人物は存在してなかった。 

 

 通称モブキャラというやつだ。いなくても構わない、そして名前さえも覚えられないそんなキャラ。だが俺には前世の記憶とやらがある。前世の記憶を使えばヒロインを攻略

することだってできるかも知れない……

俺はそう考えると明日の入学式に向けて眠るのであった……


そして翌日、俺は学園へと向かった。生の

ヒロインを見てみたい。そう思い足早に学校へと着いた俺に思わぬことが起こった。


 「あ、貴方も入学生なの?」そう言って声を掛けてくれた彼女に俺は見惚れていた。 少し短い前髪に透き通るような目美少女としかいえない彼女に俺は少し緊張して話す。

「うん……君も入学生? 俺の名前は青野祐二だよ! 君の名前は?」

 あぁ、恥ずかしい。多分だが俺の顔は真っ赤だろう。 俺は彼女に一目惚れした。

 仕草や髪、全てがドストライクだった。彼女は俺のその言葉を聞いて名前を教えてくれた。

 「私の名前は蒼風涼花だよ! よろしくね! 祐二君!」彼女、いや涼花の言葉で俺は心が満たされたような感覚に陥った。

 

 これが恋というものなのか? 俺は自問自答を繰り返す。一度しか会ってないが涼花のことを思うと心が暖かくなる。だが彼女は

ヒロインではない。ハトメモに出てくる 

ヒロインは4人だ。一人目が主人公の幼馴染の杉本奏。二人目が生徒会長である白星凪沙

3人目はこれまたありきたりで不良ギャルの天星玲香。最後のヒロインが驚くことに主人公の担任を務める小野原夏海。この四人が

ヒロインとなっている。

 

 俺的には何故、涼花がヒロインになって

ないのかは疑問だが今の俺には都合がよい。

俺はモブだ。そして好きになってしまった人もモブ。ということはだ。俺が彼女と付き合っても恋愛ゲームのシナリオは変わらない。

 そうだろう? 運営。お前達はヒロインと主人公に対してだけ設定を凝させたのだから…… 

 よし決めた。俺は涼花と付き合いたい。

これは俺のまごうことなき意思だ。シナリオなんて関係ない。モブだからとか主人公じゃないとかも関係ない。俺は俺自身の手で涼花を落として見せる。

 そして出来れば彼女にして子供も産みたいしそういう行為もしたい……

 俺は頭の中に浮かんでしまった淫らな考えをすぐに捨ててこれからのことを考え始めた……


あれから時間が経ち入学式。俺は今一度この世界が恋愛ゲームハトメモの世界であることを再確認した。 ゲーム通りに入学式で在校生代表として喋っている生徒会長でヒロインの白星凪。前世の俺は彼女達を魅力的だと思っていたが、今の俺には彼女達が涼花より魅力的だとは思えなかった。 

 

その後学園長の長ったらしい話が終わり、

俺達新入生はたった今配られた名簿を見ながらそれぞれのクラスに入っていく。

 俺がクラスに入るとすぐに自己紹介が始まった。なんと俺は主人公たちのクラスだったのだ! やはり担当は第4のヒロインである夏海先生だった。 だが俺的には正直どうでもよかった。主人公も主人公の幼馴染の奏も……

そしてやっと俺が待ちに待った自己紹介が

やってきた。

 「私は……蒼風涼花です。好きなものは絵を書くことです。よろしくおねがいします……」少し曇ったその声に皆が何か言う前に先生が場をしきった。そして遂に俺の

自己紹介がやってくる……


……………………………………………………

ということで新作ラブコメです。

この作品は一旦初心に帰って書いてみた作品になってます。なので駄文になっている可能性があると思います。


ですがもし面白いと思ってくれたらフォローレビューをしてくれたら嬉しいです。






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