幼馴染が「私の胸揉む?」と揶揄ってきたので本当に揉んだ結果

月姫乃 映月

本文

第1話【私の胸揉む?】

「おかえり悠太」


 俺――羽瀬悠太はせ ゆうたが家に帰ると、何故か俺の幼馴染である七瀬彩花ななせ あやかが俺の部屋のベッドで制服姿のまま横になっていた。

 

「え、なんで彩花が居るんだよ」


 さっきまで彩花は俺と同じ教室に居た。

 そして同じタイミングで下校をした。


「合鍵使ったんだ~」

「いや、それも気になってたけど……帰るの早くないか?」


 俺も放課後は全く予定がないため、早めに帰って来るが、それよりも早いとなると疑問に思う。

 

「あ、気づいた? ちょっと走って帰って来たんだ~」

「なんでだよ」

「悠太の帰りを待ってみたかったから?」

「別に待つ必要なんてないだろ」


 そもそもなんで俺の家に勝手に入って待ってんだよ。

 

「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ~。私の胸揉む? 揉んでも良いよ?」


 …………またか。

 これで何度目だろうか。

 彩花はこうやって俺の事を何度も揶揄ってくる。

 彩花は俺がそんな事をしないと思って揶揄って遊んでくるんだ。

 俺だって揶揄われっぱなしじゃ性に合わない。


 なら――――いっそ揉んでしまえばいい。


「え、ちょ、ちょっと?」


 俺は無言のまま彩花の元へ近づく。


「ゆ、悠太? ど、どうしたの?」


 そして俺は彩花の両肩を掴んで、ベッドに押し倒した。

 するとさっきまで俺を揶揄っていた彩花からは想像できないほど顔を真っ赤にして恥ずかしそうな表情を浮かべた。

 

「ちょ、ちょっとストッ――」

「無理」


 俺はその言葉を二言で遮った。


「彩花が良いって言ったんだ。文句ないよな」


 そう言って俺は彩花に向けて手を伸ばした。

 手の向かう方向は彩花の胸だ。


「んっ!」


 俺の手が彩花の胸に触れると同時に、彩花は女の子らしい声を出した。

 初めて触る女の子の胸は想像していたよりも凄く柔らかい。


「ゆ、悠太……ッ」

「俺は絶対に揉んでこないと思ってたか? すまないが俺も男だ。それに、揉んでも良いと言ったのは彩花だろ?」

 

 俺は彩花の胸から手を離さない。

 彩花の胸は大きすぎず小さすぎず丁度いい大きさ。

 学校でもトップクラスに可愛い彩花の胸を触るだけではなく揉んでる事に謎の罪悪感も少しだけ出てきた。

 でも、揶揄ってきたのは彩花の方だ。


「んっ……ちょ、ちょっと悠太……っ」


 そして俺は彩花の胸から手を離した。


「ほ、本当に揉んでくるとは思わなかった……」


 彩花は恥ずかしそうな声色で、顔を毛布で覆いながらそう言った。

 

「ね、ねぇ。どう責任取ってくれるの?」

「は? 責任?」

「お、女の子の胸を急に揉んでおいて責任取らないのはどうかと思うけど……」

「急もなにも彩花が揉んで良いって言ったんだろ」

「そ、それはそうだけど……でも…………責任取ってよ」


 彩花は目を潤わせながら俺にそう言ってきた。

 責任って……良いって言われたからそうしただけなんだけど……。

 それに揶揄ってきた方が悪い。

 

「どうしろって言うんだよ」

「そ、それくらい自分で考えてよ」

「じゃあ百円やるよ」

「わ、私の胸って百円の価値なの⁉」

「じゃあどうしろと?」


 すると彩花はもじもじとしながら口を開いた。


「わ、私……か、彼氏以外に胸とか揉ませたくないんだけど……」

「それを今言われてももう遅いんだけど……」

「だ、だから……うぅ。なんで分からないかなぁ。だ、だから! わ、私が悠太の彼女になってあげても良い……よ?」

「え、別に良いよ」

「な、何でよ! なってよ! お願いだから!」


 俺は断ると、彩花は必死に俺の体を揺らしながらそう言ってきた。

 じゃあ最初からなってあげても良いなんて言うなよ……。


「わ、分かったから揺らすな」

「何が分かったの!」

「彼氏になるから揺らすのやめろ」

「言ったからね!」


 そう言うと、ようやく彩花は揺らしてくるのを辞めた。


「じゃあ今日から恋人だからね」

「はいはい」

「もう恋人になったから私の胸いっぱい揉んで良いよ?」

「……懲りないのかよ…………」


 こうして、彩花の胸を揉んだ結果、俺は彩花と付き合うことになった。

 

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