転生魔法幼女は眠怠げに無双する

リディクュ・ルェメント

プロローグ「魔法使いと魔法幼女」

プロローグ


 アルビノ、と聞いて思い浮かべるのはどんなことだろう?


 人によっては外国人が発症する病気で肌が白くて目が赤くなる病気と言うだろうか?


 肌の色素が薄くて日光に弱い病気だと言うだろうか?


 それとも、吸血鬼の先祖返りと捉えるかも…


 肌の焼けたコミュニティの中に、たった一人だけ肌の真っ白い女児が生まれた。


 コミュニティをまとめる長はこの子を神からの呪いを受ける者として家族ごと村八分にした。


 ので、幼女は家族にも嫌われ、名前すら付けられなかった。


 名の無い幼女は3歳の時にコミュニティがゲリラに襲われ、救護少女兵としてゲリラの拠点につれられた。


 そこでホワイトラットという名をつけられ、5歳にして貞操を散らせた。


 救護という名目で美しい肌を貪られ、濁った欲液を吐き出される毎日にホワイトラットは喜びを感じていた。


 初めて他人に求められる気分は存外にも心地よく、与えられた食事はおいしく、夜に行う行為は心地よく、鍛えられた腕に抱かれるのは安心できた。


 そんな17歳になっても初経が訪れない少女に転機が訪れる。


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