身が切られるような、リアル

心に傷を抱えた男女が出会い、静かに愛を深めていくさまに惹き込まれました。

こんなひとたちが、本当は自分の隣りや身近なところにもいるのかも知れないという感覚を何故か感じて、その自身の考えにハッとする気持ちになります。

強くて弱いお互いの、傷に寄り添い合う姿が痛々しくも美しくて、読むのが辛いのにどうしても手が止まらない。
波紋のように静かに広がって、ゆっくりと心に染み入ってくる物語でした。

そんな素敵な作品です。

レビュワー

このレビューの作品

セイレーンの家