15話 換金をする
俺と清音は翌日の午後、町に着く。
門には、やはり門番が2人いる。
門番は清音に
「忌み人が何の用だ。」
この前と同じことを言う。
清音は木札を示して言う
「剣士をしている。」
「分かった、通れ。」
門番はまたしても俺には何も言わない。
町に入ると一つ目の角と赤鬼の角を換金することにする。
俺が店に入り、清音は店の外で待つことにする。
店主は俺の顔を覚えていて
「あの忌み人はどうしたんだ。」
と聞く、俺は反応を見るため
「離れた。」
と言う、清音は店の外に離れているので嘘は言っていない。
「離れて正解だよ、忌み人一緒にいると
不幸になっちまうからな。」
「そうだな。」
俺は適当に答える
「そういえばあんたのよろず仕事斡旋所の
証、確認していなかったな。」
「これか。」
俺は木札を見せる
「あんた、上級の魔法剣士だったのか。」
「珍しいか。」
「当たり前だ、倭の国の中に数十人しか
いないはずだ。」
「そうなのか。」
「これからもひいきしてくれよ。」
「分かったよ。」
俺は一つ目の角53本と赤鬼の角2本を出す
「こんなに狩ったのか、すごいな、さすが
上級魔法剣士様だ。」
店主は驚く。
一つ目の角は1本銀貨1枚と銅貨2枚、赤鬼の角は1本銀貨5枚で換金する。
全部で金貨7枚、銀貨3枚、銅貨6枚になる。
俺は店を出ると清音と合流し人目のない所でお金を折半する。
そして、清音は剣術を教えてくれる。
夕方になり、俺たちは屋台で夕食を食べる。
宿は忌み人を中へ入れないので馬屋で寝ることになる。
これで宿に泊まるのと同じ料金を取るので納得がいかない。
清音は俺に言う
「私に構わないで中で寝たほうがいい
よ。」
「中で寝るより清音と寝たほうがいい。」
「それって私の体目当て?」
「違うよ、清音が好きだからだよ。」
清音は黙ってしまう。
俺は清音とずうっと一緒にいたいだけなのだが・・・
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