血に染まる図書室(秀視点〜閲覧注意〜)
僕は、なんてことをしてしまったんだ!皆を危険に晒した上に散り散りにさせてしまうなんて。あの時下手に動かずにじっとしていたら懐中電灯を落とさずにすんだかもしれないのに。いや…後悔するのは今じゃないとにかく皆を探さないと…でも、ここから出るのが怖い。とにかくここを探索して役に立つようなものがないか探してみよう。
ここって…図書室だよね?でも殆どボロボロの本ばっかりだ一体どれくらい人が住んでいないんだろう?
ガチャ……。
え…!何で?鍵を掛けたのに今ドアの開く音がしたような。
僕は、急いで沢山ある本棚と本棚の間に隠れたのと同時にさっき聞いた金属の物を引こずるような甲高い音がし始めた。
僕のことを追いかけてきていたのか。とにかく見つからないようにしないと…。そういえば呼吸の音がしないし人間らしい気配もしない…。ならあれは一体…?
「オカシイナァ…ココニハイッテイクノヲミタノニナァ」
ガタガタと音を鳴らして僕を探してる、ここに居たらそのうち見つかる。でも動いても危ない気がする。どうする……そうだ、本棚をアイツに向けて倒して時間を稼いで走って逃げれば………。
「ミ~ツゥケタ~」
背後を向くと手に斧を持った皮膚のただれた男がこっちを見ていた。
「ヒッ!嫌だ…死にたくな………。」
皮膚のただれた醜い男は手に持った斧を大きく振りかぶって命乞いをする秀の脳天に振り下ろした。秀の体から飛び散るおびただしい量の血で辺りは真っ赤に染まったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます