限界地下アイドル天使サフィエルのオールナイト天国
望月俊太郎
第1回放送(前半)
[SE]オープニングテーマ曲
「こんばんは。限界地下アイドル天使サフィにゃんことサフィエルです。今日も皆さんお疲れさまで~す」
「2022年7月13日 時刻は午前3時。この時間はわたくしサフィエルがヘブンズゲートネットワークからお送りしております、限界地下アイドル天使サフィエルのオールナイト天国」
「というわけで、とうとうこの番組が始まっちゃいました。わたしね、13歳からこの世界というかアイドルをやらせてもらっているんですけど、苦節13年目にして初の冠番組ということで大変うれしく思っておりま~す」
「このお仕事を頂くことになった時に『あ~、わたしって人生の半分をアイドルやってるんだぁ』とか色々とね、感慨深いものもありました」
「今まで応援してくださっていて、今も応援してくださっているファンの皆さま、本当にありがとうございます」
「この番組ではファンの皆さまへ、わたしの近況報告だったりだとか、リスナーの皆さまから頂いたメールを読み上げたり、番組内での企画コーナーなどをやっていきたいと思っております」
「毎週ね、この番組をお届けするということで、今日は何を喋ろうかな、何て言おうかなとか考えるんですけど、もうね、全く話すことが浮かばなくて焦っちゃって焦っちゃって。どうしようっ、どうしようってもう大変なんですよ。
もうね、ネタが無い無い。『しんどっ』って時ありますね。まあそれが楽しいっていう部分もあるんですけど、やっぱりドキドキしますよね」
「だって、収録が水曜日じゃないですか、今日もなんですけど。もう土曜日ぐらいからそわそわそわそわしちゃってぇ。
日曜日になっても月曜日になっても何にも話すネタが無いななんて時は血の気が引いてくるんですよね、ホントに」
「何かね、皆さんにお話しできる面白エピソードを作れないかなぁって外に出てみたり、映画を見たり、色々するんですけどぉ、もう焦ってそれどころじゃないから、映画見ても何見ても話が入ってこないこない」
「ラジオのネタ集めに必死になっちゃってぇ、だから純粋に映画とかを楽しめなくなっちゃうんで、映画を見る時は、もう水曜日の放送終わり後かラジオのネタがある時にしか行かないって決めました」
「だからね、もしわたしが水曜日以外で映画見に行ってきましたなんてツイートしてるのを見かけたら『おっ あいつ今週はラジオで話すネタがあるんだな』なんて注目してみてください。
それで面白くなかったらごめんね。こいつ自信満々だったくせに全然面白くないじゃんって口には出さずに心の中にとどめておいていただけると助かりま~す」
「はい、では早速、今週からリスナーの皆さまから頂いたメールを読み上げていこうと思います」
「まずは、え~、ラジオネーム、
サフィエルさんこんばんは。はい、こんばんは。サフィエルさんがラジオパーソナリティーを務めるこの番組が始まると聞いていたので、とても楽しみにしていました。
え~、ホントぉ? ありがとう。推しのサフィエルさんが少しでもメディアに進出できるよう、これからも応援しております。頑張ってください。
うわ~、うれしい! どんなメールが来るかドキドキしてたんですけど、こんな素敵なメールだなんて感激です。麻婆ナスはるさめさん、こちらこそありがとうございます。頑張ります!」
「え~、では続いてのメール。ラジオネーム、グラタンワンタン裏ボタンさんからです。
サフィエルさん、初めまして。初めまして。僕は今年の4月から上京してきた新社会人なのですが、他の同期の仲間よりも仕事の覚えが悪く焦っています。しかし、そのことを先輩や上司にも相談できずに、上京してきたばかりで近所に知り合いもいないため孤立してしまっています。
こんな時、サフィエルさんだったらどうしますか?」
「…ということなんですけども、どうなんでしょうね? やっぱり一番いいのは先輩や上司の方に相談すると状況もわかってていいとは思うんですけど、他の同期の方に思い切って直接聞いてみるのはどうでしょうか?
それも難しいのであれば、地元のお友達とかね、ご両親でもいいと思います。誰かに自分の悩みを話すだけでもモヤモヤが無くなったりするのでね、まずは相談できる相手を探してみて、あとはビジネス書を読んでみたりとかはどうでしょうか?」
「それはもうやってるよということになると、わたしもどうするか悩んじゃうんですけど、でも新しい環境や新しいことに挑戦するのって大変ですよね。
悩んでしまうのは、その人が真剣に向き合ってる証拠だと思うので、頑張ってください。応援します!」
「はい、では、え~、次の企画に行く前に曲紹介の方、いっちゃおうかな」
「スマッシュヒット連発。最近天界SNSでも大注目されている話題のミュージシャン
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