下らない人生
@fisherman
幼少期1
一応先に伝えておくが酷くつまらない話になる。真偽はお任せしておくとしよう。
よくある不幸自慢って奴だよ、奴隷の鎖自慢とも言うかな。
私は…、地元を晒すのは心苦しいから仮に寂れた海の近い町としておこう。
そこで生まれたのかは知らない。
聞きたくても聞ける相手が今はもう居ないからな。
あの頃は狭い世界だったからね。知らないって言うのは幸せだというが正しくその通りだと思うよ。
埃と空き缶と良く分からんコンビニの雑誌と吸殻にまみれた家だったよ。
記憶の限りではそこに居た。
親父は仕事しているらしいがいまいち良く分からなかった、車は持っていたが積んであるものは釣具とかコーキング材とかしかなかった。
結局、なんの仕事をしていたんだろうな。今になっても分からない。
母親は…、一番良く分からなかったな。
ただ行動を好きにさせてくれないから嫌いだったのは覚えている。嫌な記憶だ。
それがなければ今は多少マシだったのかもな。対して変わらないと思うけど。
とにかくそんな劣悪な環境だ、そこに両親と姉と私がいた。酷い場所ではあるが同年代の女の子が二人いたな。仮にミカとメイとしておこう。名前思い出せないしね。
私は基本的にこの二人と遊び回ることしかしていなかった。家のすぐそばに砂浜があったが遊んで帰ると母親から酷く煩く言われるもんでずっとままごとをしていたよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます