魔王になって【仲間になれば世界半分貴様にやる】とドヤ顔で言ってみたい! 〜YESと言われる前に世界を征服せねば〜
羊
プロローグ
「ここまで強いとは、、ワシもまだまだと言うことか」
(こんな魔物がおるか、大賢者と言われても尚届かないとわな、浅はかじゃったわ)
「ふっふっふっふ 弱い弱いぞ!魔法使いよ!さぁ勇者よ次は楽しませてもらうぞ」
人型の魔物が右手に炎 左手に水を渦巻かせこちらを眺める
(勇者と名乗っておった若造はワシと魔物の戦闘で戦意喪失しておるわ 国王にいくら2人と魔王退治にと言われたとしても、ワシの知る魔王以上は対処しきらんわい 聖女と勇者を守り無事帰還は無理じゃのう)
「おい!何をしておる!お前は勇者を名乗るほどの強者なのだろう!さぁ世界を賭けた戦いを!!」
魔物は両手の炎と水を剣の形にして構える、魔物は鬼のような仮面で顔は隠れているがどこか嬉しそうな雰囲気を出している?ようだった
「ユ、勇者様お助けを!勇者様なら勇者様なら、、ヒックッ、、エ〜ン」
「ヒッ!!ヒィーッッ!泣きたいのは俺の方だ!おい賢者ッ!!俺は聞いてないぞ!こんな魔物が勇者を狙うなんか、賢者フロクが負けて俺なんかが敵なう訳ないだろっ!」
(友の願い聞いてやらんとな、友の息子 腐っても国王の息子)
「おい貴様ら一箇所に集まれぃ!賢者フランを舐めるなよ魔物風情ガッ!白神よ我に力を 染めるは白 二重詠唱魔法【スノーゲート・白狼】」
勇者と聖女様の足元に白い穴が広がり2人を落とし、代わりに穴から2匹の白狼が魔物に飛びかかる
「フロク様はどうするおつもりでー!?」
「なんだよ賢者と言われるだけの仕事しろよ!!全く魔法効いてなかったぞ 役立たずが!」
穴に落ちていく2人の無事を確認して魔物を見る
「生意気なガキじゃ 貴様が勇者じゃなかったら 消しておるわワッシャッシャ じゃが逃がせたのは御の字か?それとも待ってくれたのかのぅ?魔物よ」
「仲間割れかと思ったら逃がしてたのかよ!無愛想な勇者と仲間割れのお約束の展開かと思ったのに」
魔物が少し残念そうに話す
「ワッシャッシャ 愉快な魔物よ 貴様の名前を聞いてもいいかのぅ? これでも敗北は少ないもんでな 死んでも死にきれんよ」
「ふっふっふ フロクよ我の名を聞く前にその穴はいいのか?我がその中に入ってさっきのやつを追いかけてもいいのだぞ?」
魔物はそう言うと口元を手で覆いクスクス笑う
「な、なんじゃ?貴様のような魔物が 白魔法に触れれば わかっておるはずじゃろうて」
「なに!!我が白魔法に触れればどうなるのだ?」
魔物は突然あたふたしだす
(魔物とワシらの魔法の認識が違うのはわかっておったが、仮にも知性を持った魔王並み これは逃げれるかものう)
「魔物よワシが魔法を教えてやろうか?」
「えっ?いいの?それは是非お願いしま、、ゴッホん 頼むぞ」
「ワシらが使うのがカラー魔法 お主らが使うのが魔法 信仰している神のお力を借りておるから、お主や違う国の物が使えば罰が与えられ、同じカラーの者には恩恵を与えるのじゃ」
魔物が頭を抱えて悩む、今の内にジリジリと穴に近づいて行く。穴に入れば白王国のゲートポイントに繋がっている
「ってことは、我はその神にお願いすればいいって事か」
(何をぶつぶつ言っておる そんな簡単に恩恵を受けれるわけなかろうが、人族でも生まれた国の神以外の恩恵を受けるのは稀にあるかなのに、、穴まできたが、油断してはならんな)
「えーっと 白神よ力を僕に!白魔法【ゲート】」
魔物の目の前に穴が広がる
「、、、、、は?」
「こんなもんか、、な?」
「いやいやいや おいおいおい!!違う違う」
瞬間魔物がこっちを見て笑う
ここまで邪悪な笑顔は初めて見る
(このままこの魔物が白王国に来ようものなら、殲滅、、王国滅亡の危機かッ?)
「解」穴が塞がって行く
「あっ!また邪魔を!俺は勇者と戦いたいだけなのに!!この悪魔!」
「いやいやいや お主なんじゃ!なんなんじゃ?」
ワシは賢者と言われる前 若かりし頃、色神達の眷属と戦った時でさえこんな恐怖は感じなかったのに、、
(もしかしたら、新たな魔王が生まれたのかものぅ)
白い鬼の面を被った魔王がこちらを睨み付けながら話す
「えーっと僕の名前?ゴホンッ 我が名は色鬼(イロオニ)だ」
色鬼は覚えたての魔法を披露するように、体の周りに複数のゲートを出して体の周りに浮かし笑っていた。
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