第6話
お断り
兄弟喧嘩やら雪姫の成長とか外交の駆け引きとか書きたかったんですが、なかなか話が進んでいかなかったので、一気に飛ばしました。本当にすいません。
お断り終わり。本編開始
さて時間は流れときに永禄3年(1560年)5月・・・
俺とモブ、そして鳥屋尾さんの三人が城の中で話をしている。
「さて、殿。いよいよ出陣ですな」
モブが俺に語りかける。そういよいよ織田攻めだ。ついに来たのだ、この時が。史実では桶狭間の戦いがあったこの時が。俺が無い頭を無理矢理動かして考えた結果、このタイングしかないと考えたんだ。
「うむ、よくここまで頑張ってくれた。よし、出陣だ!」
俺は力強く立ち上がった。いくぞー!!
……
…………
………………
「……って、おい!いきなり話が進みすぎだろ!!前の話まで内政とかしてたのに、なんでいきなり出陣なんだ!!」
モブがポリポリと頭を掻きながら話し始めた。
「実は……どうも会話ばかりしていてなかなか話が進まないから、もう飽きたと作者が強引に進めたみたいです」
俺は思わずずっこけてしまった。なんたることだ
「いきなりメタ発言するな。畜生、本当にいい加減だな!」
「まあまあ殿、落ち着いてください。とにかく状況説明しますから。このままだと読者も置いてけぼりですから」
「だからメタ発言やめろ!分かったよ、とりあえず座る!」
俺はプンプンと怒りながら畳に座った。
「では、殿、不肖鳥屋尾が説明させていただきます。まず外交ですが、今川家は我らと同盟を結ぶことに相成りました、ただ……」
「おお、いいじゃんか、今川家と同盟結べたら。なんか問題でもあったの?」
なんか鳥屋尾さんがすごい困った顔している。なんかろくでもない事があったのかも知れない。
「はい、向こうからの条件として、織田家の後の尾張支配はすべて今川家がするという内容でした。まるで北畠は今川の家来ではないかと家中は大反対でしたが、殿がみんなが止めるのも聞かず合意いたしました」
「なんだその屈辱的な条件、うっ、そんな事あったような……うう、なんか思い出してきたぞ、暗殺されかかったような……」
ふと思い立って自分の身体を見てみた。そういえばあちこちに生傷があるな、もしかしてこれって……
「はい、その話を書こうとしたんですが作者が放り投げたみたいですな。あと斉藤家はおまえみたいなうつけと組めるか、ボケという返答でした」
「この作者本当に適当だな……あと斉藤家は後で嫌がらせをしてやろう。とりあえず特上寿司を勝手に注文しとこう」
「殿は本当に器が小さいですな。では次に家中ですが、雪姫の成長著しく家臣一同父親に似なくて良かったと評判です」
「いちいち一言多いぞ。まあこれで戦闘はなんとかなるかもしれんな」
俺が一番懸案していたのが、家中で戦闘力が高い武将の不足だった。それが一人だけとはいえ互角以上に戦える人材を手に入れたのだ。そしてゲーム内とはいえ、娘の成長は嬉しいものだ。成長の様子はすっ飛ばされて全然見れなかったが……
「次は北伊勢について説明いたします。銭を撒いたり脅したりした結果、神戸家など大体の勢力はこちらに加担することになりました。が、無理な兵力増強とパラマキ外交の結果、財政はスリランカ並みに大赤字です。尾張攻めが失敗すれば国が持ちません」
「しかし今更引けないし……ふう大変だけどやるしかないか。まあ大体分かったよ」
「では殿、出陣は明日でございます。今日はごゆるりとしてください」
そう言って鳥屋尾さんとモブが帰っていった。俺は、広い部屋で一人ポツンとなってしまった。
(いよいよか。ううむ、勝てなかったらどうなるんだろ。いやいや弱気になるな!きっとなんとかなるさ!)
そして俺は思った。
(結局、会話だけで話終わったじゃん!!)
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