第2話 奇妙な雰囲気

 今日も早く学校に着いてしまった。教室には私しかいない。

 とりあえず外の景色を見とく。私のクラス(1組)の人達はいつも来るのが遅い。だから朝は暇だ。いつものんびり気長に待つ。


「あれっ」

 ここで一つの違和感に気づいた。他のクラスの人達が来ないことに。

 いつもなら3、4人は1組の前の廊下を歩いていくのに今日は見かけない。それに私の担任、津野つの先生はいつもすぐ教室に入ってくるはずなのに今日は遅い。

 ただの偶然だとは思うけどふと頭に不安がよぎった。

「まさか、今日学校休み!?!?」

 そう思いすぐさま昇降口に駆け出して行くと、教室の前で誰かとぶつかった。

「うわぁっ」

 頭を思いっきりぶつけてしまった。恐る恐る薄く目を開けると目の前に居るのは史織しおりちゃんだった。史織ちゃんは私にとって大事な親友だ。

「おはよう!いつもなら誰かしかすぐ来るのに誰も来ないからもしかしたら今日休みなのかと思ったよ〜!」

「確かに、私が来る時誰もいなかったかも…?」

「えっ?」

 誰もいないはおかしくない?と思った私は他のクラスに行ってみようと思った。

「私、他のクラス見てくる。」

「私も行くよ」


 ただ、他のクラスには誰も居なかった。先輩のクラスも見にいったのに。

 そんな時ふと、廊下の奥に誰かの人影があったような気がした。

「気のせいかな…?」

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