未踏の土

仮面

苦悩

あの地平線の向こうまで。


遠く遠い世界の端は、いつも視線の先にいた。


その端は一体どうなっているのだろうかと、考えて考えて、闇雲に歩き続けてみても距離は変わらなかった。


躍起になって、それまでの記録をしたノートを空に投げると、千切れた紙は籠から解き放たれた鳥となってあの向こうに消えた。

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未踏の土 仮面 @masquerade_n

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