第20話 アジトに行きます
カイトの話は、正直どーでもよくなった。
まずクロガネを傷つけた犯人。これは魔王の1柱である、セレンという
その魔王の噂は街で聞いたことがある。超大の魔力と精神系の魔法を持ち、圧倒的なまでの深い策略で敵対するものを支配する……。
が、僕はカイトの話は嘘だと考えている。
動機も分からないしおおかた転生者を集めたいだけのパーティリーダーが適当な事言って連れてこいとでも言ったのだろう。
なんともはた迷惑な話である。
だが、カイトは嘘を言っているように見えない。
どうしたものか……。
「なぁ……カイトはパーティのメンバーで、リーダーじゃないんだよな?」
「はい!!俺……いや自分はパーティの中でも下っ端です!!」
幻影でいじめすぎたか?
あれ以降年上なのに無駄に敬語を使ってくる。
正直ちょっとウザイ。
でもいいことが聞けたな。
カイトは嘘を言ってない。
でもホントのことも言ってない。
と言うよりは知らないのだ。
解析なんて便利なスキル持っておいて嘘も見破れないなんてこいつただのバカなんじゃないだろうな?
そんなことはどうでもいい。
重要なのは、このパーティのリーダーは何か知っているという事だ。
一時的にでもパーティにとりいれば何か分かるかもしれないな。
「よし!!カイト、僕を君のパーティリーダーの所に案内してくれ。」
「え?」
「聞き取れなかったか?パーティの住処に案内してくれって言ったんだけど?」
「はい!分かりました。直ぐにご案内します。」
「あっちょっと待って」
クエストは一応クリアしとかないとな……。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ここがアジトです。」
クエストを終わらせた僕は、カイトの案内で転生者パーティのアジトに来ていた。
「ここに……手がかりが……」
何も見つからなかったらどうしよう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます