第4話 ギルド登録

 2日間の絶食……もうそろそろ限界が来る。

 やばい……死にそう……辛い……何か食べたい……。


「お金が無いならこの魔石を担保にしてはいかがでしょう?この魔石は小さいですが500メアの価値はありますので」

「それでお願いします」


 今すぐ何か食べたい僕にとっては、ぼったくりでも買い取ってくれるだけマシと思えるのだ。そんな状態で好条件出されて無視するやつはぶっ殺してやる!!


「それでは500メア・・・銀貨5枚になります。魔石はお預かりしておきますね」

「ありがとうございます。登録は左側でしたよね!」


 そう言って僕は左に進む・・・


「お客さん!!そっちは右側・・・飲食店の方です!」


―――忘れてた―――


 入口から見て左側がクエスト窓口なんだから今居る中央奥から見れば逆になるんだった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「登録は初めてですか?」

「はい。」

「では手順を説明しますね。まずこの板に両手を置いてください、その後両目を閉じてあなたの名前を呟いてください。」


 板は腕を肩幅くらいに手を開いたら丁度良い程の大きさで、その中央にアニメイトのカードくらいの窪みがあるものだった。


舞城祐希まいじょうゆうき


 言われた通り名前をつぶやつと目の前が真っ白になり、全身に暖かいものが流れ込んでくる感覚があった。


「もう目を開けても大丈夫ですよ」

「これがギルドカード?」


 アニメイトカード程の窪みにはいつの間にか1枚のカードが入っていた。そこには名前や魔獣の討伐数等が記載されていた。

 これの説明は後でいいだろう?もうご飯買いに行っていいよな!!

 ……良い……よな?

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