第24話「光一の日記(3)」
二〇二五年六月一日
やはり、この日記に未来の出来事を書いたとしても、徒労に終わるのかもしれない。
未来を——彼女にとっての過去を、変えることはできるのだろうか。
変えられたらいいと思う。
変えてしまえばいいと思う。
姉さんや
どうすればいい。俺に何ができる。何をどうすれば、未来を変えられる? あの子に武器を持たせることのない、未来を作ってやれる?
夢月の声がかかってきた。晩ご飯ができたようだ。
仕方ない。あまり多くを書けなかったが、ここで切り上げるとしよう。考えるのはその後だ。
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