大会前

お題：スポーツの男 制限時間：15分

　スポーツ大会で一番になれるようにと、彼女からえっちな下着画像が送られてきた。拡大してみれば、乳房がはみ出し、陰毛も見て取れた。

　これを見て、一位になれというのか。

　股間が元気になったとしても、スポーツで優勝することはできないだろう。まず走るのに邪魔になる。ない方が走りやすいかもしれないが、それは男性ではなく女性だ。

　とはいえ、陰茎を切除したところで女性になれるわけじゃない。男性がただ陰茎を取り除いたに過ぎない。昨今の問題にもなってる。

　ではセックスがスポーツに当たるのであれば、頑張ればスポーツとしてできるかもしれない。

　参加者は全員カップルあるいは夫婦。同性愛がいたり、近親愛もあったりするかもしれない。

　しかしセックスがスポーツになるのであれば、何をもって得点とするのだろうか。射精への時間か、女性がイクまでの時間か。早いのがいいというのはなんだか違う気がする。

　ならば、母乳飛ばし、精子だろうか。これらにいたっては、セックスは関係ない。一人でもおそらくできるだろう。

　となると、長さか。いつまでできるか。男性は射精をいかにして我慢、あるいは何度も射精して継続性を維持、女性は気を持ち続けられるかといったところか。

　スポーツマンシップはなさそうだし、選手を強姦するやからも出てきそうな気配だ。

　性行為とはそれだけ魅力的なものだ。

　ギンギンになった陰茎を鎮めるために、トイレの個室へと向かう。

　スマホに保存されてる彼女の淫らな格好をメインとして、陰茎を刺激する。

　いろんなセックスをしたものだ。

　コスプレに、目隠しに、拘束。

　どれもよかった。

　なにが一番良かったのかはわからない。

　これから二人で探すのもいいかもしれない。

　まずは大会を無事に終わらせることを考えよう。

　何度かの上下運動で、射精をすませる。

　こんなことをしなくちゃいけなくなったんだ。家に帰ったら思う存分彼女を凌辱したい。その旨をおくると、ハートマークがかえってきた。

　もしかすると、彼女は大会の結果なんてどうでもよくて、性行為をしたかったのかもしれない。

　……悪いとはいわないが、良くもないだろう。