お前もか!って思った話
お祖母ちゃんから、携帯電話の足りなかった料金を送ってもらっていた話を書きましたが…。
ある日、お祖母ちゃんに、携帯電話代を送って欲しいと頼んだ時でした。
「もう、○ちゃんないよ!」と言われたので、私は「お母さんが残してくれたお金があるでしょ?」と言いました。
母親が私達の為に、生命保険に入っていました。そのお金をお祖父ちゃんが後継人になり預かっていました。
「そんなのもうないよ」
「何でよ!600万ぐらいあるって知ってるよ」
と言った私に祖母がこう言いました。生命保険のお金は、残り600万円残っていました。
「○ちゃんのお父さんが伯父さんに借金してたから、全額返したよ」
「はあ?そんなのお父さんから取ればいいでしょ?そのお金は、私達にお母さんが残してくれたんだよ」
「そんな事言ったって伯父さんに返せって言われたから、ばあちゃん返したんだよ。お金は、ばあちゃん達の貯金から送ってあげるからね」
そう祖母に言われました。
お前も同じなのか…。私は、ガッカリしました。大人は、嘘つきで汚くて本当に大嫌いでした。何より、人間が大嫌いになりました。
人間は、嘘つきで汚いものだと思いました。
母が亡くなって泣けなかった私に、寄り添ってくれた伯父さんは優しい人なんだと思っていました。叔母とは違うと思っていました。
でも、違いました。結局は、同じ人間だという事がわかりました。
正直、父親がいつ借りたのかも知らないお金を何故払う義務があるのか意味がわかりませんでした。
顔も声も覚えてなどいない人間の借金を返す必要がどこにあるのか…。
結局、とられたお金は一円も返ってきませんでした。
祖母に借りたお金を返すと話すと「あの世に持ってなどいけないから、返さないでいい」と言われました。もしかしたら、お金を渡してしまった罪悪感があったのかもしれないですね。
伯父にたいして、お前も同じかって思いを抱えながらも…。
田舎に帰る時は、普通にしておきました。それが、私に出来る精一杯の事でしたから…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます