見た目が、100%

【王子様になれなくたって、君を幸せには出来るだろう?】葉月は、あの頃の私そのものでした。


痩せなくて、痩せなくて、何とか痩せたって思ったのも束の間、禁煙してさらに太りました。MAX体重を体重計で見た時は、バグだと思いました…笑【笑い事じゃないわ】体重は、恥ずかしいから書けません。いつか、書きます。いつか…。


そしたら、何故か、全く痩せなくなりました。何しても痩せない。おにぎりダイエットしても、一日一食にしても、置き換えにしても…。


旦那から、「健康の為に痩せなきゃね」と言われてイライラ


「これで、痩せるんだって」義母に言われてイライラ


「痩せなダメ!」と叔父に言われてイライラ


「痩せなきゃ!置き換えしたら痩せるよ」従姉妹に言われてイライラ


誰にも痩せない体をわかってもらえない悲しみと絶望は、凄かったです。だから、私は夫にその怒りや悲しみをぶつけました。

「頑張っても痩せないのに誰もわかってくれない!○○だってそうじなない」って言って泣きじゃくった私に夫が一緒に泣いて「わかってるよ!○○が頑張ってるの知ってるよ!でも、何でかな?食べる量減らしてるのにな!俺、ちゃんと見てるから知ってるよ。でも、痩せないね」って初めて言ってくれました。夫は、基本思ってる事を口に出してくれないタイプだったなので…。わかってくれてただけで、少し救われました。


それでも、街を歩けば、人に笑われる!ジロジロ見られて、ケラケラ馬鹿にされる!そんなわけないだろ?って思うなら、太ったらわかるとしか言えません。日本人は、痩せてるのが当たり前なのでしょう。

友人が、投稿で【デブは食ってるから痩せない。怠けてる】と書いてるのを読んでしまってかなり落ち込みました。葉月と同じです。大好きな彼女が、そんな事を言ってる事が嫌だった。太ってからは一度も会ってもいないのに、自分の事を言われてるみたいに悲しんでる自分が嫌いだった。周りから、痩せるのは簡単だと言われる度に、だったら、私の身体とかわってくれよと何度も何度も何度も泣きました。消えたかった。こんな身体いらなかった。


そんなある日、産婦人科の女の先生が、「あなたは、体質的に痩せるのが難しいね。一キロ痩せるのも難しいでしょ?違う?」私は泣きそうなのを堪えてました。

「はい、そうです」そう言った私に先生は、「仕方ないね!辛抱強く頑張るしかないね」ってニコニコ笑って言ってくれました。その言葉に、私は、初めて救われました。夫にも、それを泣きながら話しました。夫は「わかってくれる人がいて、よかったね」って言ってくれました。

お医者さんで、わかってくれる人がいるとは思わなかった。

そして、もう一度その産婦人科に検査結果を聞きに行ったら別の女の先生が担当になりました。嫌だなーって思っていたら!結果を話した後の最後に、「一年に一キロ、十年後に十キロ痩せてたらいいじゃない!それで、いいのよ!まずは、一キロ痩せましょう」そう言って、ニコニコ笑ってくれました。その言葉に私の心の中は、暖かくなりました。あんなに、苦しくて辛くて悲しかった日々が救われました。


怠けてるや痩せなきゃと言われて、人に笑われる事も、それからは何とも思わなくなりました!それから、十キロ程、スッーって落ちていきました。食べる量や運動などは、何も変わってません。痩せた理由は、年を取ってホルモンバランスがちょっとだけましになって、3ヶ月に一回の生理から、2ヶ月に一回になったからだと思います!一年後に産婦人科に行ったら、先生がめちゃくちゃ褒めてくれました。「よく頑張ったね!どうやって、痩せたの?凄いね!大変だったでしょう」そう言ってくれました。その後、グルテンフリーと乳製品を断ちまして、さらに数キロ痩せました。今は、ずっと同じ体重をキープしてます。また、痩せないゾーンにいるようです。


後、産婦人科は、検査の為に一年に一回は必ず行ってます。それは、子宮癌検査の為です。私は、過去に子宮癌になる可能性のあった異形細胞が一年半いて消えたので…。(いつ癌になってもおかしくない状態だと言われました。30歳なら、子宮全摘していると言われました。)

それからは、必ず一年に一回は、検査をしています。


まだまだ、太ってますが…。緩くダイエットは続けています。

お風呂が大好きだったけど、長風呂すると足が凄く痛くなるので出来なくなりました。運動も禁止なのですが、最近腕だけで出来る運動器具を見つけて購入したのでやってます。


太ってる=怠けてる。太ってる=努力してない。そう思われるのは、本当に悔しかったし、悲しかったです。


正直、私も16歳までは、食べても食べても太らなかったです。その後は太ったりしたけど、2ヶ月もあればすぐに元に戻りました。ちょっと太ったから、ジムに行く事にしたら、アスリート並みの筋肉量ですねって言われました。だから、痩せてたのかもしれないですね!そんな私は、ダイエット何か一瞬だし、太ってる人は何もしてないんじゃないのかな?って思っていました。痩せてた頃の私は、きっと心の中で太ってる人は努力してないんじゃないって思っていたと思います。


その後、足が悪くなり、その痛みでいったん激痩せしますが…。結婚して、子宮の病気になり何故か太っていく体に変わりました。その結果、痩せるのは簡単ではない事…。努力しても、無理な体がある事を知りました。


同じ人がいるのかは、私にはわかりません。ただ、私があの日救われた言葉を書きたくて小説にしました。私は、今、10年後、さらに10キロ痩せてたらいいではないかと思って無理のない範囲で出来る事をやっています。

それでも、何も知らない親戚とかに法事やらで再会すると痩せなきゃと言われます。でも、今の私はそんな言葉は気にならなくなりました。


だって、あの日二人の先生が私の血液検査の数値などを見つめて、痩せない体だねって認めてくれたから!だから、私は誰に何を言われようが思われようが気にしてません。


ただ、自分の足の負荷を減らす為にゆっくり痩せていこうとは思っています。無理せず、ゆっくり…。


これからも、自分らしく進みます。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る