保険金が…。

母が倒れて、叔母夫婦やその子供(いとこ)二人がやってきます。


『○○、ご飯食べなさい』お婆ちゃんに言われて私はご飯を食べました。


ご飯を食べ始めた瞬間、叔母夫婦といとこが、『保険金いくらいくらあるらしいよ。』


『葬式は、どうするの?』


とかを話しました。


母が倒れて一日目です。


まだ、意識はないものの生きていました。


私は、ご飯を食べるのをやめました。


『俺達の前で、そんな話するな!』


いとこの一人が、両親に怒ってくれました。


私は、泣きながら部屋に閉じ籠りました。


お婆ちゃんが、やってきました。


『○○、ご飯食べないの?』


『お母さん、生きてるのに…。何で、死ぬ話ばっかりするの?まだ、生きてるのに…。』


『婆ちゃんが、もうさせないから』


そう言ってくれました。


保険金が欲しかったのか、死んで欲しかったのか、知りません。


ただ、中学生の私にはキツかったです。


目の前で、繰り広げられる母親が死ぬ話。


後悔しかなかった私にとって、母の死=自分のせいでした。


母には、生きて欲しいのを望んでいました。


しかし、その願いは叶いませんでした。


でも、母が生きていたかから幸せだったかと問われると違う気がします。


私達の家庭は、母のしていたあるもので壊れていってましたから…。


それでも、私は母に結婚式を見せてあげたいと思いました!


祖父と叔父にDVDを送ったら、喜んでくれました(^.^)


どんな事をされても、子供は両親が好きなのだと思います。


この件も含めて、私は叔母夫婦といとこ一人が大嫌いでした。


いとこ一人は、途中から嫌いじゃなくなりますが…。


叔母夫婦だけは、許せなかった。


特に、叔母だけは一生許さないと決めて生きていきていました。



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