第10話収入源

統合失調症を発症させ、収入源が途絶えてしまった。嫁さんが正社員だから一時はしのげるが、僕は障がい者の収入源を模索した。

すると、僕には障害厚生年金の受給権が発生していた。

直ぐに自分で書類を取り寄せ、精神科で診断書をもらい、提出すること半年。

銀行通帳を記帳すると、多額のお金が振り込まれていた。もう、障害年金の決まりが変わってしまったが、発病の日から遡及そきゅうをして、一気に年金が振り込まれるので、そんな金額になったのである。だが、嫁さんは障害年金だけでは許してくれない。

A型施設で働き出した。これで、毎月22万円稼ぐのと同じになった。

だけど、身体の不調でA型を転々とした。

僕にはA型施設は合わない。

だから、今、苦しんでいるのだ。

嫁さんとは別居しているが、年金月に3万円が精一杯の金額だ。

仕事が決まれば増えるが。

しかし、義弟は前述したことを知らない。僕をただのプータローだと思っている。

ま、バカに説明しても理解できないから忘れよう。このバカ、遺言という言葉の意味を聞いてきたくらいバカなのだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る