第5話 初夜

今朝、ヒナを保護し、そして最初の夜を迎える。


結局、今日一日ヒナに振り回され、イラストも思うように進まなかった。


ヒナのご飯催促は90分おき。


ネットで見ると雛鳥はご飯を食べないとすぐに死んでしまうと書いてある。


明日、午前中はアルバイトなのだ。


仕方ない.. あのライフセーバーに頼むか....


◇◇◇


LINE


彩花:お姉ちゃん、明日の日曜は暇?


莉子:暇じゃない、午後から講習があるから。


彩花:じゃ、午前中は平気だよね?


莉子:何?


彩花:実は雀のヒナにご飯あげてほしいの。


◇◇◇


事情を説明すると「プリン2つ!」という子供っぽい取引で応じてくれた。

姉のチョロさに感謝だ。


夜の間、ヒナはご飯を催促することもなくぐっすり寝ていた。


私は、目が覚める度にヒナの様子を確認し、そして眠りについた。

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