第2話 君はヒナ
検索文字『雀のヒナ 保護』
【野鳥のヒナを拾わないでください!-埼玉県】
〔野鳥のヒナを拾わないで〕が並ぶ検索結果。
『そんな、拾った後に言われても困る( ̄▽ ̄)....』
どうやらヒナが地面にいるときは親鳥の厳しい訓練中のひと休みが多いらしいのだ。
上を見上げると近くで親鳥が見守っているのだとか..
それを知らずに保護してしまうと、親子を引き離してしまう結果になるという。
『でも.. この子、肩に怪我をして、さらには蟻んこに
まずは餌が必要。
雛鳥はとにかくすぐにお腹を減らす。
2時間おきに餌をあげる。
『2時間! こりゃ大変だ!』
今の時間は朝の8:00。
餌を買いたいけど近くの島忠ホームズのOPENは10:00。
『う~ん.. そうだ、行き倒れの人がいたらまずは『水』が定石だね。脱水症状にいいのは、イオン飲料 ..かな。』
そうと決まればコンビニへ!
コーンフレーク、牛乳、そしてポカリスエットをお買い上げ。
・・・・・・
・・
綿棒をポカリでひたひたにし、くちばし辺りを濡らしてみる。
いやがり顔をそむけるヒナ。
でも、くちばしに玉となったポカリをプチュプチュとなめはじめた。
『いいぞ~ ヒナ』
「ピッピッ.. 」
『いま、鳴いたね。じゃ、もう少しお飲み』
・・・・・・
・・
コーンフレークを食べながら、ときどきヒナの様子を見る。
YouTubeにUPされていた雀の保護動画をチェックしながらヒナの様子を見る。
洗濯をしながらヒナの様子を見る。
そして9:40。
『君の名前はヒナ。行ってくるからね、ヒナ。待っててね』
島忠ホームズへGO!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます