第6話 怪物
私が、怪物?
「何で私が怪物扱いされなきゃいけないんだよ。」
「俺だって知らねえよ。けど、阿嘉願を救ったことがヒーローごっこって噂になってるんだったら、まあ、特殊な力を使ったってことのなるっていう思考になるんじゃないのか?でもよかったなwwww」
「何が"よかったな"だよ!
全然よくねえし、むしろ、めんどくさくなるだけだろ。」
「そんじゃ、乙ってことでww」
「あっ、ちょっ、待てよ。」
一樹は、私のことをクスクス笑いながら、自分の席へ戻っていった。
はぁ~、面白かったなwww
"一樹、お前がその事広めたんだろ。"っていう顔してて、面白かったww
って、そんなことを気にしてる場合じゃねぇな。
誰が、緋色を怪物扱いしたんだよ、昔から、人助けは、よくしてたけど、今回の広まりかたは、おかしくねえか?
前にも一回あったけど、そんときは、緋色も、自分がやったことを覚えてなかったらしいし、今だって、助けたことは、覚えてても、どうやって助けたか、よく分かってなかったみたいだったからな。
そんなことを考えてると、頭がモヤモヤしてきた。
はぁ、もう、最悪!人助けしただけなのに、何であんなに変な風に言われないといけないわけ?
本当にやだ!こんなんで、ヒーロー活動の話を受け入れたら、すぐに噂になるわ!
めんどくせぇな、いちいち対処しないといけないじゃねえか。
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